レース名の通り、春先に行われる障害重賞「阪神スプリングジャンプ」が今週土曜、阪神8Rで開催。今年初の障害重賞で、中山グランドジャンプに向けての叩き台として有名なレースです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ニシノデイジー(牡7、高木登厩舎)
前走の中山大障害を制したニシノデイジー。障害重賞初挑戦にしてG1初勝利と改めて地力の高さを証明しました。序盤から王者のオジュウチョウサンを前に置き、中盤から仕掛けて最終の向正面で先頭に立つと、後続を3馬身突き放す完勝劇ぶり。飛越にはまだ粗さがありますが、折り合いを欠くことなく追走してしっかり差し切る強い勝ちっぷりでした。6歳を迎えた昨年5月に障害に転向し、わずか4戦で頂点まで上り詰める勢いは無視できません。新時代を築く新王者候補として注目が集まる1頭です。
ゼノヴァース(牡6、小林真也厩舎)
前走の中山大障害・2着から参戦するゼノヴァース。初コースでしたが道中は好位の外めを楽に追走し、終始飛越はスムーズ。最終障害をパスしてから猛然と追い立て、好位から2番手に押し上げて早め先頭の勝ち馬に迫っていく好内容の競馬でした。2走前の東京ハイジャンプでは人気のホッコーメヴィウスが引っ張る展開の中、早めに番手から押し上げてしっかりとマークすると、直線の追い比べをゴール前で競り落として勝ち切る強い内容。休み明けでしたが心身ともに成長しており、まだ5歳馬で伸びしろの期待も十分ある1頭です。
ミッキーメテオ(牡6、西田雄一厩舎)
前走のイルミネーションジャンプSを完勝したミッキーメテオ。レースは5番手をスムーズに追走し、直線の入り口で先頭に立つと後続を一気に10馬身差も突き放す完勝劇でした。2走前の未勝利戦でもスムーズに逃げて2着馬に3秒8差をつける圧勝で、近2戦は圧巻の内容です。スムーズに折り合っており距離延長にも難なく対応。今回重賞初挑戦となりますが、前走はアサクサゲンキやビレッジイーグルといった好メンバーを降しており、重賞でも通用する可能性は十分。障害界の大物候補として目が離せない1頭です。