桜花賞トライアルの最終戦「フィリーズR」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
トラベログ(牝3、岩戸孝樹厩舎)
3/8(水)美浦・坂路(良)4F53.0-3F38.8-2F25.0-1F12.6(馬なり)
美浦の坂路で2頭併せ。7歳1勝クラスのホシフルドヒョウを1馬身追走し、直線は楽な手応えのまま内から取り付いてクビ差遅れてゴールしました。相手を交わし切ることはできませんでしたが、ラストは無理に僚馬を追いかけず、やりすぎないように調整したかたち。輸送も控えているため、1週前にしっかり仕上げて当週は調整という臨戦態勢です。その1週前は北村宏司騎手を背に南Wで併せ馬を行い、一杯に追われた3歳1勝クラスの相手に楽に取り付いて併入に持ち込みました。6F80.7-1F11.7の好時計をマークし、自己ベストを2秒6も更新。抜群の行きっぷりで併走馬を圧倒と好内容の追い切りを消化しています。態勢に不足はないと考えてよいでしょう。
リバーラ(牝3、高柳瑞樹厩舎)
3/8(水)美浦・南W(良)6F83.4-5F66.9-4F51.9-3F36.6-1F11.3(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。古馬オープンのトウシンマカオを2馬身追走し、4コーナーで内から取り付くと、直線はピタリと並びかけながら軸のブレないフォームで伸び、そのまま横一線に並んで併入しました。ラスト1Fは11秒3の切れ味で、ギアチェンジと加速も非常にスムーズでした。1週前は石橋脩騎手を背に南Wで併せ馬を行い、強めに追われて6F83.1-1F11.7の好時計をマークし、大きく追走した相手にもあっさり取り付いて2馬身先着。3Fの時計は先週が37秒3-11秒7で、最終が36秒6-11秒3と良化度合いは数字の面からも明らかです。休み明けでも勝負になる態勢は整っていると見てよいでしょう。
ルーフ(牝3、清水久詞厩舎)
3/8(水)美浦・坂路(良)4F56.2-3F40.8-2F26.3-1F12.8(馬なり)
美浦の坂路で単走。馬場の真ん中を雄大なフットワークで駆け上がり、終始馬なりの楽な手応えのままゴールしました。時計は平凡で動きもありませんでしたが、1週前には坂路で猛時計をマークしているので最終は調整程度で問題はないでしょう。その1週前は藤岡康太騎手を背に坂路で一杯に追われ、4F51.8-1F11.5をマークし自己ベストを更新。脚は溜めた方が良いタイプなので、序盤でしっかり折り合って脚を溜め、ラストで弾けるイメージを持った追い切りを消化できていた点は好感が持てます。使われて着実に良くなってきており、上昇気配が感じられる1頭です。