今年は近年の好メンバーと比べるとやや低調なメンバー構成といった印象で、抜けた馬不在で混戦ムードが漂っています。能力比較では難しく、開幕週の馬場ということで今回は“先行力”を重視。
となれば最有力視したいのは、前走の愛知杯を先行して3着に好走したマリアエレーナです。
前走の愛知杯は前々での粘り込みを図っての3着。逃げ馬を交わしただけの3着と、パフォーマンスとしてはあともう一歩ほしかったところですが、馬場の悪い内を通ったのと、トップハンデの56.5kgが響いたかたちでしょう。今回は55kgと斤量も一気に減りますし、前走以上に楽に自分の競馬ができそうな気配です。
馬場の速かった昨年の小倉記念を速い時計で快勝しているように、高速馬場はこの馬向き。開幕週の馬場で今回のメンバーが相手なら、ここは高い確率で勝ち負けを演じると予想します。ということで本命はマリアエレーナです。
続いて相手ですが、対抗馬として有力視しているのは、前走の中山金杯を逃げて3着に粘ったフェーングロッテンです。
今回は明確に逃げたい馬が不在ということで、積極策がハマりそうな気配十分。過去10年のデータと傾向において同レースは逃げ馬が複勝率50%と好走率が高く、逃げ馬候補は買っておきたい一戦です。
中京2000mの舞台では昨年のリステッド・白百合Sを逃げ切って勝利した実績があり、コース適性も問題なし。2000m前後のG3戦線では前目で安定して残してくる善戦マンでもあり、展開的にも向きそうなここはしっかり重い印を打っておきたいと思います。
ということで今年の金鯱賞は、本命マリアエレーナ、対抗フェーングロッテンという前残りを予想した馬券で勝負したいと思います。