中京の土曜メインはスピード自慢の3歳馬が集う重賞「ファルコンS」です。一昨年の2着馬グレナディアガーズはその後のNHKマイルC・3着、その前年の2着馬ラウダシオンもNHKマイルC快勝、2018年の勝ち馬ミスターメロディは後に高松宮記念を制すなど、短距離からマイルまで幅広い活躍馬を輩出しているレースです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

カルロヴェローチェ（牡3、須貝尚介厩舎）

今年初戦の前走・白梅賞を逃げ切って快勝したカルロヴェローチェ。前走は約半年ぶりのレースで馬体重プラス18kgと馬体を大きく成長させての出走でした。好スタートを決めた馬もいましたがジワジワと加速しハナを切る積極策で、直線も鞍上の福永騎手が追うと鋭く反応して後続を2馬身半突き放す完勝ぶり。デビュー戦は1800mでしたが、2勝目がマイル戦と徐々に距離を詰めてきている臨戦過程も好感が持てます。前向きなところがある馬ですし、祖母は芝1200mの重賞を5勝したシーイズトウショウという血統的な背景からも、1400mへの期待は十分です。

ペースセッティング（牡3、安田隆行厩舎）

今年初戦の前走・シンザン記念で2着に好走したペースセッティング。レースは先手とってハナをきると、1000m通過58秒1のハイペース逃げを展開。直線ではもう一段の加速を見せての2着と強い内容でした。中京のマイルでこの競馬ができるなら、1400mでも期待は十分でしょう。実績からも距離短縮は間違いなく好材料で、今回もスムーズに自分の競馬ができれば上位争いは必至の1頭と思われます。国内では数少ないショーケーシング産駒ということで、希少な産駒の活躍に注目が集まります。

テラステラ（牡3、矢作芳人厩舎）

前走の万両賞を快勝したテラステラ。未勝利を上がるまでは4戦と時間がかかりましたが、昇給緒戦の万両賞を番手追走から抜け出す完璧な競馬で快勝。この時の2着馬は今回同レースにも出走するシンザン記念・2着のペースセッティングで、強い相手に先着できている点は心強い点です。スタートが速く安定して前に付けられるのは大きな武器で、前走は1Fの距離延長も乗り越えてくれました。現状マイルまでは持つかどうかは不明も、1400mなら問題なし。函館2歳Sを制したステラリードの仔で、京王杯2歳S覇者のキングエルメスやクローバー賞に勝ったカイザーノヴァを兄に持つなど早い時期から活躍している馬が多い良血でもあり、この時期から活躍が期待できる1頭です。