阪神競馬の土曜メインはクラシックの皐月賞へ向けたステップレース「若葉ステークス」が開催。関西圏で唯一の皐月賞トライアルということで西の有力馬が集結する注目の一戦となる。
今年は京成杯・3着のセブンマジシャン、すみれS・2着のショウナンバシット、1勝クラスでショウナンバシットの2着に好走したマイネルエンペラーあたりが人気を集めそうだが、注目しているのは、前走のホープフルS・7着から参戦するハーツコンチェルトだ。
後方10番手追走から追い出すも見せ場なく7着という内容だったが、展開が向かなかったのが全て。前半600mが36秒1とG1としては緩やかなペースから、ラスト3Fは全て11秒台で、3F目からは11秒9-11秒2という急加速ラップ。後方で待機していた差し・追い込み勢には届かない流れだった。結果1・2番手で先行した人気薄2頭で決まり、三連単で246万円が飛び出す大波乱の決着となった。この内容で勝負付けが済んだと見るのは早計だろう。
スタートが上手くない点、瞬時に加速できない点などは引き続きネックとなるが、週末は雨の予報が出ており、瞬発力については道悪がカバーしてくれる可能性がありそうだ。今回のメンバーでは地力の差であっさりということもあり得るが、馬場の恩恵もあればさらに信頼度も上がってくるだろう。
ゲートも含めてまだまだ奥がある馬でもあり、クラシックの主役候補に名乗り出るならここで足踏みしている場合ではない。陣営はここから皐月賞へ、そして皐月賞からダービーへという青写真を描いており、賞金的にもここは是が非でも獲らなくてはいけない一戦となる。大跳びでどちらかと言えばダービーの舞台で見たい1頭で、ここは通過点にして欲しいところだ。