春のスプリントチャンピオン決定戦となる「高松宮記念」へ向けて各馬が1週前追い切りを終えてきました。今回は人気が予想される有力馬3頭の1週前追い切りを取り上げましたので、予想の際にお役立てください。
ナムラクレア(牝4、長谷川浩厩舎)
3/15(水)栗東・CW(良)6F79.8-5F64.5-4F51.1-3F37.0-2F22.9-1F11.5(馬なり)
浜中俊騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。3歳1勝クラスの僚馬ウインルーティンを3馬身追走し、道中は距離を保ちながら折り合いに専念。4コーナーあたりでもまだ我慢を利かせ、直線を向くと一気にギアを上げて加速し、ラスト2Fは11秒4-11秒5の好ラップで前を捉えてクビ差先着しました。6Fの時計は自己ベスト更新で、負荷も十分かけられた印象です。2週前にはCWコースでしまい重点に追われ、6F84.4-1F11.2とラストは抜群の切れ味。休み明けの前走シルクロードS・1着を叩かれた上積みは大きそうです。
メイケイエール(牝5、武英智厩舎)
3/15(水)栗東・CW(良)4F47.0-3F34.4-1F11.7(馬なり)
池添謙一騎手を背に栗東CWコースで単走。前半は行きたがる素振りを見せて良い行きっぷりで進み、3コーナーあたりで折り合うと直線は大きなストライドで伸びてラスト1Fは11秒7の切れ味を見せてゴール。内をまわったとは言えかなり速い時計で、これだけ動いても走りにはブレがなく、息遣いが乱れている様子も見られませんでした。初時計を出した今月1日にもCWで4F53秒4-1F11秒8とまずまずの時計を出しており、滑り出しも順調。時計や走りから順調さが伝わる追い切りを消化しており、好状態を印象付けています。折り合い面についてはまだ課題がありそうですが、状態面に不安は全く感じられません。
ピクシーナイト(牡5、音無秀孝厩舎)
3/15(水)栗東・坂路(良)4F50.3-1F12.1(強め)
栗東坂路で2頭併せ。5歳3勝クラスの僚馬インフォナイトを2馬身追走し、ラスト2F過ぎから徐々に加速していき、最後はびっしり追われてラスト1F12秒1の脚で内から相手を交わして2馬身半先着しました。息の入りも良く、併走馬を楽に置き去りにする好内容の追い切りを消化しました。前走の香港遠征は落馬事故で競走中止し左脚を骨折、年明け初戦に予定していた阪急杯は歩様の乱れで見送りと順調さを欠いているところもありますが、追い切りからは重苦しさは感じられません。精神的な面の懸念は拭いきれませんが、ひとまず高松宮記念へ向けては順調に来れてそうな気配です。