皐月賞のトライアル「スプリングS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ベラジオオペラ(牡3、上村洋行厩舎)
3/15(水)栗東・CW(良)6F86.3-5F70.9-4F56.2-3F40.1-1F12.8(馬なり)
栗東CWコースで2頭併せ。4歳3勝クラスの僚馬モズリッキーを2馬身追走し、直線は内から早々に並びかけると、楽な手応えのまま伸びて併入。直線は鞍上が手綱を抑え気味でしたが、2週前・1週前と負荷をかけているので、やり過ぎないことを意識した追い切りを消化したかたち。1週前はCWコースで強めに追われ、6F82.2-1F11.3の猛時計をマークし、先行させた併せ馬を楽に圧倒して先着を果たしています。デビュー戦と前走はまだ緩さの残る状態ながら連勝しており、ポテンシャルの高さだけで勝ったようなもの。まだ奥はありそうですが、現状持てる力は出せる態勢にあると見てよいでしょう。
オールパルフェ(牡3、和田雄二厩舎)
3/15(水)美浦・南W(良)6F85.3-5F68.8-4F53.6-3F38.3-1F11.6(馬なり)
大野拓弥騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ。4歳2勝クラスのカイタローを5馬身ほど追走し、前半はゆったりと進めて折り合いに専念。後半も馬なりのままペースを上げていき、最後も余力十分に伸びてラスト1Fは11秒6でまとめてゴールしました。前の馬との間隔を保ったままで単走のようなかたちにはなりましたが、前向きさのある馬なのでこれは必要以上に前を追いかけようとさせない走りを意識させるためのもの。折り合い重視の追い切りと考えれば評価できる内容です。1週前は大野騎手を背に南Wで追われ、5F65.2-1F11.7の好時計をマークし、全体時計の自己ベストを更新しています。時計自体は先週出していますし、力は出せる状態に仕上がっていると見てよさそうです。
メタルスピード(牡3、斎藤誠厩舎)
3/15(水)美浦・南W(良)6F83.1-5F67.7-4F53.2-3F38.5-1F11.4(馬なり)
美浦の南Wで単走。直線は舌を出しながら遊び遊びといった様子でしたが、それでもしまいは11秒4でラスト1Fはこれまでで最速の時計をマーク。内へモタれるところが見られた馬でしたが、それもすっかり解消した様子で、前走は好位からしっかりと抜け出して勝ちきる好内容の競馬で快勝。初勝利までは5戦を要しましたが、ブリンカー着用後の近3走はどれも好内容で、充実度は高い1頭です。デビュー時476kgだった馬体が前走までに508kgに成長しており、使うごとに追い切りの動きも良くなっています。一戦ごとに馬の成長が見られ、順調な仕上がりと素質の高さから評価を上げたい1頭です。