3歳限定の重賞G3「ファルコンS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ペースセッティング(牡3、安田隆行厩舎)
3/15(水)栗東・坂路(良)4F52.6-3F37.2-2F24.0-1F12.0(馬なり)
岩田康誠騎手を背に栗東坂路で単走。馬場の真ん中を悠々と上がっていき、鞍上の見せムチに反応して力強く脚を伸ばすと、ラスト2Fは12秒0-12秒0の加速ラップでまとめてゴールしました。1週前には岩田騎手を背に栗東CWコースで2頭併せを行い、併せた4歳1勝クラスのクラシックステップにクビ差遅れてゴール。相手には遅れましたが、かなり追走してのもので問題はなし。時計も6F82.1で全体時計は自己ベストを更新しており、ラスト1Fは11.1としまいのキレも抜群です。間隔が詰まっていた前走のシンザン記念は追い切りでは全く動いていませんでしたが、それでも本番は2着に好走。しっかり時計を出してきた今回は前走からの上積みも含めて引き続き好勝負が期待できる仕上がりにありそうです。
スプレモフレイバー(牡3、久保田貴厩舎)
3/15(水)美浦・南W(良)6F84.6-5F68.0-4F52.6-3F37.7-1F11.5(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。5歳3勝クラスの僚馬ルドヴィクスを3馬身追走し、4コーナーで内からジワジワと差を詰めていくと、直線序盤はまだ2馬身ほど差がありましたが、ラスト1Fは11秒5の脚で一気に交わして1馬身先着。コーナリング・手前替えは非常にスムーズで、直線も抜群の手応えで迫力あるフットワークを披露しました。1週前は南Wで2頭併せを行い、ここでは3馬身ほど先行して外から内の追撃を抑え込むかたちで併入し、時計は6F85.0-1F11.7をマーク。前走は強めに追って終い11秒台を出していましたが、今回は楽にしまい11秒台を連発しており、前走からの上積みがあっていいかもしれません。
バグラダス(牡3、嘉藤貴行厩舎)
3/15(水)美浦・南W(良)6F84.0-5F67.3-4F52.3-3F38.7-1F12.5(馬なり)
美浦の南Wで単走。前半はゆったりと進めて折り合いに専念し、最後だけ軽く促されてラスト1F12秒5をマークしてゴール。調整程度の軽めの内容でしたが、最終追い軽めは普段どおりなので問題はないでしょう。中間は約1ヶ月前から本数をこなしてじっくり乗り込まれており、間隔が詰まっていた前走とは打って変わって今回はじっくりと時間をかけて調整されてきた印象です。入れ込むところもなく、順調に追い切りを消化してきているここは万全の態勢を整えてきていると見てよいでしょう。