3歳牝馬限定のG3「フラワーC」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
パルティキュリエ(牝3、田中博康厩舎)
3/15(水)美浦・南W(良)5F68.0-4F51.7-3F36.9-1F11.3(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。5歳2勝クラスの僚馬ロードミッドナイトを3馬身追走し、4コーナーで内から一気に差を詰めて取り付くと、直線はラスト1F11秒3の伸び脚で鋭伸して併入しました。1週前には南Wで併せ馬を行い、6F83.7-1F11.3を馬なりでマーク。相変わらず脚が突っ張って走るところがありますが、踏み込む力が増してフットワークに迫力が出てきた印象を受けます。また、強く追わずしてしまいで11秒台を連発してきた点も好感が持てる点で、成長を感じさせる追い切りを消化してきました。上昇度は高く、重賞クラスでどういうパフォーマンスができるか楽しみな1頭です。
セリオーソ(牝3、高柳瑞樹厩舎)
3/15(水)美浦・南P(良)5F64.7-4F49.8-3F36.0-1F11.7(馬なり)
美浦のPコースで2頭併せ。3歳未勝利のヨシイチを3馬身追走し、4コーナーで内に潜り込むと、直線ではあっという間に前へ進出し、追いすがる僚馬を待つ形で楽々と半馬身先着してゴールしました。時計のでやすいコースですが、しまいは11秒7と鋭い脚を繰り出し、先週更新した全体時計もあっさりと更新。その1週前は、三浦皇成騎手を背にPコースで2頭併せを行い、5F64.9-1F11.5の好時計をマークして4歳2勝クラスのコズミックフロストと併入。気性面の難しさから間隔をあけてじっくり調整されてきており、乗り込み量は十分です。追い切りでは前の馬を見ながら後ろでしっかりと折り合えていましたし、満を持しての出走となる今回は期待が高まる1頭です。
パルクリチュード(牝3、松永幹夫厩舎)
3/15(水)栗東・坂路(良)4F53.8-3F38.8-2F24.4-1F12.0(馬なり)
栗東坂路で2頭併せ。3歳未勝利の僚馬を追走し、しまい重点に追われてラスト1Fは12秒0をマークして併入しました。追われてバタつくところが目立った併走馬とは対照的に、こちらは内でブレの少ない安定したフットワークで鋭伸と、同じ3歳馬ながら走りの完成度の差が目立つ追い切りでした。1週前は栗東坂路で併せ馬を行い、一杯に追われた3歳未勝利の相手を楽に交わして2馬身先着と、好内容の追い切りを連発。時計も馬なり余力十分に4F54.1-1F12.1をマークしており、気配は良好です。前走で芝への適性も掴めたなら、今回はパフォーマンスを上げてくる可能性は高そうです。