1月11日(月)は中山競馬場で3歳牝馬限定の重賞レース「フェアリーS」(G3)が開催される。牝馬限定で中山開催と聞いただけでもなんだか荒れそうな気配が漂うが、実際に高額配当決着の多いレースで有名である。というのも、このレースは3連単の配当が10万円を下回ったのは過去10年で2回のみ。10番人気以下の馬による優勝が過去10年で5回もあり、高配当が期待できるレースなのだ。さらに言えば10番人気以下の馬が馬券に絡まなかったのは過去10年で一度だけ。ほぼ毎年二桁人気の馬が馬券に絡んでおり、高配当狙いのファンにとってはまさに目の離せない重賞レースと言えるだろう。
人気が出る前の穴馬探しが楽しめる!?
キャリアの浅い馬でもバンバン馬券に絡んでくる同レースは人気になる前の馬が買える大きなチャンス。魅力的なノーマークの馬が多数出走するので今回盲点となりそうな馬を何頭かを紹介しよう。
ダイワメジャー産駒のタガノヴィアーレは新馬戦を快勝後、ここまで4,3,5着とあと一歩のところで勝利を逃しているが前走のファンタジーS(G3)では勝馬のキャンディバローズから0.1秒差と悪くない。惜しい決着だっただけに巻き返しも期待できるのではないだろうか。
2戦目で勝ち上がったルミナスティアラは抽選を突破して内田博幸騎手とのコンビでフェアリーSに挑む。昨年の9月の未勝利戦以来で約3ヶ月半ぶりの休み明けとなるが、良い騎手を確保できたのと前走で中山競馬場を経験しているアドバンテージもあってこちらも狙いたくなる一頭だ。
昨年10月にアルテミスS(G3)で13着に大敗したビービーバーレルは続く11月の条件戦の赤松賞では先行して3着に健闘した。アルテミスSでは鞍上の戸崎圭太騎手の騎乗ミスが目立ち後手後手に回ってしまった。騎手も変わって上手い先行ができれば一発ありそうな一頭である。
他にも探せば面白そうな馬がたくさんおり、穴狙いしたくなってしまうレースなのだ。競走名の「フェアリー(Fairy)」とは、英語で「妖精」のことで、神話や伝説に登場する気まぐれな人間と神の中間的な存在の総称であるが、その名の通り気まぐれな妖精たちが今年も波乱を演出してくれるかもしれないぞ。