【JRA伏竜S予想2023】反則級の〝鉄板馬〟?急成長中のあの馬から勝負

中山の土曜10Rではダート1800mのオープン「伏竜ステークス」が開催。全日本2歳優駿・4着のヒーローコールや、未勝利・1勝クラスと連勝中のカレンアルカンタラ、今村騎手とのコンビで連勝中のモックモックなど、ダート路線で注目している馬が多数参戦している同レース。

どの馬も魅力的だが、中でもとくに気になっているのは前走阪神ダート1800mの1勝クラスを3馬身差で快勝したユティタムだ。

前走の勝ちっぷりも見事だったが、圧巻だったのは2走前の未勝利戦だ。同じく阪神のダート1800mで行われた未勝利戦で、番手追走から早めに先頭に立つと、メンバー上がり最速の38秒0の脚を繰り出し、後続を8馬身も突き放す圧勝劇。単勝オッズ1.1倍という圧倒的人気に応えるかたちで完勝を果たした。

未勝利戦では道中行きたがるところも見せ、気性面ではまだ成長の余地を見せていたが、続く前走の1勝クラスでは先行馬から離れた好位からしっかりと折り合って追走。後半に押し上げていき、直線で内の先行馬に並んでいき、追い比べから抜け出して1着と成長した競馬ぶりを披露。

休み明けの未勝利戦で馬体重はプラス20kgと馬体は大きく成長。前走はマイナス2kgで馬体も締まり、心身共に大人になってパフォーマンスアップを上げてきた。今回中山コースは初となるが、安定した先行力と力強いフットワークを繰り出す大きな馬格からも、舞台への不安はない。

父ジャスティファイは米3冠馬、母ジペッサは米G1勝ち馬と産駒の中でも優秀な配合で、21年のセレクトセールでは2億円の値がつくなどもともと前評判の高い馬だった。当然海外への進出も陣営は検討しているだろう。UAEやケンタッキーなど、今年は国内にとどまらず、海外のダートG1戦線でも走る姿を見たい1頭だ。

伏竜ステークスはあくまで通過点。今回も人気を集めることになりそうだが、ここは「頭鉄板」の1頭と見て馬券を組むのが盤石と思える。