天皇賞(春)の前哨戦「日経賞」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
タイトルホルダー(牡5、栗田徹厩舎)
3/22(水)美浦・南W(良)5F64.1-4F49.9-3F36.0-1F11.2(強め)
横山和生騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。3歳1勝クラスの僚馬ビターグラッセと、古馬オープンのククナを追走し、前半は折り合いに専念。4コーナーは最内から一気に並びかけると、序盤は馬自らが前へ出てそのまま2頭を突き放して両馬に1馬身半先着しました。終い重点の内容ながら全体時計は自己ベスト更新、ラスト1Fの11秒2も過去最速タイの切れ味と時計も文句なし。1週前も横山騎手を背に南Wで併せ馬を行い、6F83.2-1F11.7をマークし、1頭と併入、1頭に先着。こちらも5Fの時計は前走以上ですし、1週前の時点で8本の追い切り消化と乗り込み量も十分です。上々の攻め気配で臨戦態勢は整ったとみて良いでしょう。
ヒートオンビート(牡6、友道康夫厩舎)
3/22(水)栗東・CW(良)6F83.5-5F68.4-4F53.4-3F38.0-1F11.6(馬なり)
栗東CWコースで単走。馬なり中心の軽めの追い切りでしたが、しっかり前走以上の時計はマークしており、しまいもクビの高い楽な走りながらもあっさりと11秒6をマーク。1週前まであらかた仕上げ、最終追いはサラッと流すのがこの馬のパターンです。その1週前は池添謙一騎手を背にCWコースで2頭併せを行い、一杯に追われて7F97.3-1F11.2の好時計をマークし、併せ馬にクビ差先着。長めにやってしまいもこの時計ならしっかり仕上げられたと見て良いでしょう。4ヶ月半ぶりでも久々は苦にしないタイプですし、帰厩後の気配は良く、しっかりと調教が積めています。当日のテンション次第というところもありますが、しまいはやはり堅実に伸びてくれる馬で、追い切りからも力は出せる状態にしっかり仕上げられている印象をうけます。
ディアスティマ(牡6、高野友和厩舎)
3/22(水)栗東・坂路(良)4F55.4-3F40.1-2F25.7-1F12.6(馬なり)
栗東坂路で単走。いつも通り坂路主体の追い切りで、今回も最終追いは坂路で馬なり調整。前走の最終追いは掛かり気味で粘り切れず、手応えが怪しくなって併せ馬に半馬身の遅れと評価を落とす内容でしたが、今回は前半から折り合いが付いて手応えの良さが目立つ追い切りを消化。流す程度の軽めの調整でも、内容の良化は感じ取れる追い切りを消化できた点は好感が持てます。長期休養明け3戦目でようやく見栄えの良い追い切りを消化してきたことから、ここでパフォーマンスを上げてくる可能性は高そうです。