3歳馬の中距離重賞「毎日杯」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。

キングズレイン（牡3、手塚貴久厩舎）

3/22（水）美浦・南W（良）5F68.5－4F52.7－3F37.5－1F11.5（強め）

美浦の南Wで2頭併せ。古馬オープンの僚馬マイネルファンロンを5馬身追走する形から進め、直線はラスト1F11秒5の伸び脚で一気に差を詰めて併入に持ち込んでゴールしました。相手が外を大きくまわっていたということもありますが、スムーズな加速と力強いフットワークで手応えは優勢。1週前は南Wで2頭併せを行い、しまい重点に追われて6F84.4－1F11.6をマークし、併せたマイネルファンロンに半馬身先着。予定していた弥生賞は熱発のため回避と中間は一頓挫ありましたが、追い切りではその影響を全く感じさせない動きを見せてきました。問題なく力は出せる状態に仕上げられたと見て良いでしょう。

フェイト（牡3、矢作芳人厩舎）

3/22（水）栗東・坂路（良）4F51.4－3F37.6－2F24.8－1F12.2（馬なり）

藤岡康太騎手を背に栗東坂路で2頭併せ。古馬1勝クラスの僚馬ダノンマイソウルの内を追走し、馬なりのまま手応え良く伸びてアタマ差遅れてゴール。相手には遅れましたが、ラスト2Fのラップは12秒6－12秒2のキレイな加速ラップを刻んでおり、ブレのないキビキビとしたフットワークで伸びてとこの馬自身の動きと時計は良好です。1週前も藤岡騎手を背にCWコースで2頭併せを行い、7F93.9－1F11.9をマークし、古馬2勝クラスの相手を直線序盤であっさりと交わすと、3馬身以上突き放して先着。1週前はCWコースで長めに追われて負荷がかけられ、最終追いは4Fの自己ベストを更新し、動きの面でも良化が見られと、万全の態勢を印象づけています。

アドマイヤイル（牡3、友道康夫厩舎）

3/22（水）栗東・坂路（良）4F52.1－3F37.9－2F24.8－1F12.5（馬なり）

栗東坂路で2頭併せ。古馬1勝クラスの僚馬アドマイヤハイジを後ろに置き、目一杯に追われる相手を前受けするかたちの追い切りを消化。手前替えはやや強引でしたが、終始脚元はパワフルで、馬格を活かした雄大なフットワークで相手をしっかりと抑えて1馬身先着しました。1週前はCWコースで併せ馬を行い、6F83.6－1F11.2の好時計をマークして3歳未勝利の相手に3馬身先着。2週前には団野大成騎手を背にCWコースを馬なりで追われ、じわじわと加速しラスト1Fは11.0の好時計をマークしています。使いつつ良くなっていきそうな大型馬で、デビュー3戦目のここはパフォーマンス上昇の可能性大。ダートでも走れそうな気配があり、週末の雨もこの馬にとっては問題とならなそうです。