中山競馬の土曜メインはマイル路線の活躍馬が揃う一戦「ダービー卿チャレンジトロフィー」が行われます。春のマイル戦線を盛り上げるハンデキャップ重賞で、安田記念を目指す有力馬たちが揃う注目度の高い一戦です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ジャスティンカフェ(牡5、安田翔伍厩舎)
今年初戦の前走、東京新聞杯・4着から参戦するジャスティンカフェ。まだ重賞は未勝利の身ですが、昨年の毎日王冠・2着、G1のマイルCSでも0秒4差の6着とマイルの重賞戦線で善戦しています。後方からの競馬が基本となるだけに展開面に左右されやすい馬ではありますが、上がり3Fは現在10戦連続で32秒から33秒台の時計をマークしており、毎回堅実に伸びてくる末脚が安定感に繋がっている印象。メンバーの中では能力・実績ともに上位の存在となりそうですが、東京や阪神外回り向きの馬で、初の中山コースを克服できるかがカギとなりそうです。
レッドモンレーヴ(牡4、蛯名正義厩舎)
前走の節分Sを快勝し、オープンへ昇級したレッドモンレーヴ。重賞は昨年の共同通信社杯・6着の一戦のみの実績ですが、それ以外のレースでは連を外したことは無く、能力は高い馬。2走前の3勝クラス・秋色Sは好時計の2着、前走の節分Sは余力十分に伸びて上がり33秒1の末脚で快勝と、一戦ごとに力をつけてきています。オープン昇級直後の重賞挑戦となりますが、上昇度の大きさからここは好勝負が期待されます。母系がエアグルーヴで父がロードカナロアの良血で、素質が開花すればもっと上を目指せる1頭。中山コースも2戦2勝と好成績で、ここは上位を十分期待できそうです。
マテンロウオリオン(牡4、昆貢厩舎)
今年初戦の京都金杯を快勝し、重賞2勝目を果たしたマテンロウオリオン。3歳春はシンザン記念を勝ち、ニュージーランドTとNHKマイルCで2着に好走するなど、3歳マイル路線で実力上位の存在として一躍注目を集めた1頭です。古馬となってからは結果を出せていませんが、久々に機動力が活きる中山コースとなれば復活の期待も十分。前走の東京新聞杯も6着に敗れましたが、0秒4差と大きくは負けていませんし、これまで見せなかった好位からの競馬を展開してきたのも次走への期待を高める点。完全復活への下地が整えられたここは、激走の期待十分です。