3月25日にドバイのメイダン競馬場で行われたUAEダービー(G2、ダ1900m)を勝利したデルマソトガケ(牡3、音無秀孝厩舎)は、5月6日にアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われるアメリカクラシック三冠の第1冠・ケンタッキーダービー(G1、ダ2000m)へ向かうことが明らかになった。鞍上は引き続き、C.ルメール騎手が騎乗予定。
また、UAEダービーで3着だったコンティノアール(牡3、矢作芳人厩舎)もケンタッキーダービーに招待されており、28日には招待を受諾したことをトレーナーの矢作調教師が明かした。なお、UAEダービーでは坂井瑠星騎手が手綱を握ったが、次走の鞍上は調整中となっている。
コンティノアールは4月5日にドバイを出発して米国に渡る予定で、デルマソトガケも今週中にはドバイから米国へ移動する予定となっている。2頭以上の日本馬参戦はケンタッキーダービー史上初となる。
2016年には、ラニが日本馬として初めてアメリカクラシック三冠競走の全レースを走り、三冠目のベルモントステークスでは3着に好走。これを受け、チャーチルダウンズ社は日本馬に向けたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズである「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」を創設。対象レースは、全日本2歳優駿、伏竜ステークス、カトレアステークス、ヒヤシンスステークスの4競走で、指定競走に出走してポイントランキングトップとなることにより、ケンタッキーダービーへの切符を手に入れることができる。
これにより日本馬は国内のレースだけで出走権を得ることが可能となった。日本馬に門戸が広げられたことが、日本馬の米国遠征増加にも繋がっている可能性は高そうだ。