【大阪杯2023予想】最終追い切り・調教内容が高評価の馬トップ3は?

春の中距離王決定戦「大阪杯」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。

ジャックドール(牡5、藤岡健一厩舎)

3/29(水)栗東・CW(良)6F80.3-5F64.8-4F50.6-3F35.6-1F11.0(一杯)

武豊騎手を背にCWコースで2頭併せ。古馬3勝クラスの僚馬スパイラルノヴァを2馬身後方から追走する形で進み、道中はかなりリラックスした走りで追走。直線は内から併せて並びかけ、ラスト1Fで追われるとグッと重心が下がり、11秒0の切れ味を見せて軽々と2馬身先着しました。1週前はCWコースで2頭併せを行い、6F84.2-1F11.5をマークし、先行させていた古馬1勝クラスのファンジオを楽に捉えて併入。先週は全体時計が平凡でしたが、最終追いでは全体・しまいも時計は優秀です。昨年の大阪杯では前走・金鯱賞でのレコード勝ちの反動もありましたが、今年はここを目標に間隔を充分に空けてきており、ここに至る臨戦態勢は昨年以上と言ってよさそうです。

キラーアビリティ(牡4、斉藤崇史厩舎)

3/29(水)栗東・CW(良)6F83.1-5F67.6-4F52.8-3F38.0-1F12.0(馬なり)

団野大成騎手を背に栗東CWコースで単走。終始馬なりの軽めの内容でしたが、力むところがある馬で、そこを鞍上がうまく待たせてしっかり折り合えていたところは高く評価したい点です。1週前はCWコースを単走で追われ、6F81.7-1F12.0をマーク。先週・最終といずれも軽めですが、今月8日に帰厩してから中間は毎回しっかりやっているので、強めの負荷は必要ないでしょう。前走はハミの取る位置が遠くて力を出せずといった内容で負けているので、この馬はやはり折り合い面が課題。折り合いを意識した追い切りを消化し、馬もしっかりそれに応えるような走りを見せてきているので、今回はしまいの脚を活かせる競馬を展開できるのではないでしょうか。

ノースブリッジ(牡5、奥村武厩舎)

3/29(水)美浦・南W(良)5F66.7-4F51.0-3F36.7-1F11.2(馬なり)

岩田康誠騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。4歳1勝クラスの僚馬リトルポピーと3歳未勝利のパンタロンノワールを大きく先行させ、最後方から追走する形で前半は折り合いに専念。4コーナーは内目をまわって一気に取り付くと、直線は馬なりの楽な手応えのまま楽に2頭を交わして中のリトルポピーに半馬身、外のパンタロンノワールに3馬身先着しました。1週前も岩田騎手を背に南Wで一杯に追われ、5F66.1-1F11.1をマークしてここでも大きく先行させた3歳未勝利のランカグアに2馬身先着。かなり前向きな気性の馬なので、道中行きたがるところを我慢させた点は好感が持てます。先週・最終と最後はゴーサインが出ると待ってましたと言わんばかりに伸びて僚馬を突き放す走り。歩様の弾みやトモの踏み込みなど動きも文句なしで、状態面は絶好と見ます。