【JRA桜花賞2023】有力馬3頭の1週前追い切り・調教内容

牝馬三冠の1冠目「桜花賞」へ向けて各馬が1週前追い切りを終えてきました。今回は人気が予想される有力馬3頭の1週前追い切りを取り上げましたので、予想の際にお役立てください。

リバティアイランド(牝3、中内田充厩舎)

3/30(木)栗東・CW(良)6F84.6-5F68.9-4F53.6-3F37.8-1F11.7(馬なり)

栗東CWコースで2頭併せ。3歳未勝利の僚馬パワフルボンドを2馬身追走し、直線は内に併せるかたちで並びかけると、一杯に追われる相手を尻目にこちらは引っ張りきりの馬なりで楽に併入しました。ラスト2Fは11秒7-11秒7の好ラップで、抑えてこのラップを連続して刻んできたのは好調の証でしょう。今月10日に帰厩し、16日に坂路で4F55秒4の初時計をマークすると、翌週には4F52.4-1F11.9とピッチを上げてきています。1週前はCWコースで楽に併走馬を圧倒と、順調にここまでこれていると実感できる追い切りを消化してきています。

ライトクオンタム(牝3、武幸四郎厩舎)

3/30(木)栗東・CW(良)6F84.7-5F68.6-4F53.3-3F37.8-2F23.8-1F12.0(馬なり)

武豊騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。3歳未勝利の僚馬アリクテラーを3馬身追走し、4コーナーでジワジワと差を詰めて直線は内から並びかけていき、そのまま併入しました。併走馬の脚色が最後に怪しくなり、相手が失速しての併入で、ライトクオンタム自身のラスト3Fも14秒0-11秒8-12秒0とラップの踏み方もややチグハグ。終始馬なりでゴール後もまだ余裕があったとは言え、向正面ではアタマを振るようなところも見られ、やや走りに集中できていないような印象をうけます。前走のシンザン記念は勝ちましたが、スタートでアオッて後方からとなり、道中も右にモタレるなどまだ幼さが残る走りでした。最終追い切りでさらなる上昇を確認できれば改めたいですが、現時点では調教観点的に高評価はしづらく、成長段階の現状でどこまでやれるかというところです。

ハーパー(牝3、友道康夫厩舎)

3/30(木)栗東・CW(良)6F83.4-5F67.9-4F52.4-3F36.5-2F22.3-1F11.0(一杯)

C.ルメール騎手を背に栗東CWコースで3頭併せ。4歳2勝クラスの僚馬レッドラディエンスと、4歳3勝クラスのアーティットを2馬身間隔で最後方から追走。直線は最内から一杯に追われて外のレッドラディエンスに1馬身半、中のアーティットに1馬身遅れてゴールしました。併走馬が思いのほか動いて届きませんでしたが、この馬自身はラスト2F11秒3-11秒0と好ラップを刻んでいます。日曜追いでも重馬場のCWでラスト2F12秒4-11秒6としまいは抜群の伸び脚を披露。前走のクイーンCは道中で接触するなど決してスムーズではない中で高いパフォーマンスを見せて快勝しており、レースセンスの高さを見せています。まだ心身ともに若さはありますが、伸びしろは十分でこの先が楽しみな1頭です。