三冠馬アパパネのレコードをコンマ2秒更新し、レースレコードで桜の女王に輝いたアーモンドアイのパフォーマンスは圧巻でした。
手綱を握ったC.ルメール騎手は今週は皐月賞でステルヴィオに騎乗予定。アーモンドアイと同じロードカナロア産駒で2週連続G1勝利を狙います。
皐月賞のコースは中山の2000mを使用。父ロードカナロアでさえ未経験の2000mをどう克服するかが最大のネックとなりそうです。初年度産駒なのでデータは多くないですが、産駒のデータをいくつか以下にまとめてみました。
距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1200m | 16-7-15-65 | 15.5% | 22.3% | 36.9% |
1400m | 14-9-10-72 | 13.3% | 21.9% | 31.4% |
1600m | 23-11-7-68 | 21.1% | 31.2% | 37.6% |
1800m | 5-5-3-36 | 10.2% | 20.4% | 26.5% |
2000m | 1-2-2-17 | 4.5% | 13.6% | 22.7% |
2200m | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
好走率が高いのは1600mで、勝率・連対率・複勝率がトップ。しかし、2000mは連対率と複勝率がこの距離の中で一番低くなっており、他の距離と比べると信頼度は低めです。
コース | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
阪神 | 16-8-6-59 | 18.0% | 27.0% | 33.7% |
京都 | 11-5-9-58 | 13.3% | 19.3% | 30.1% |
中山 | 9-7-7-52 | 12.0% | 21.3% | 30.7% |
東京 | 8-4-3-30 | 17.8% | 26.7% | 33.3% |
中京 | 7-6-4-26 | 16.3% | 30.2% | 39.5% |
阪神コースの成績が優秀です。1600mの成績と合わせて考えると、アーモンドアイが優勝した阪神マイルの桜花賞はまさにベストの舞台だったと言えるでしょう。中山コースは9勝しておりますが、全て1800m以下のレースからとなっております。2000mではまだ未勝利です(0-1-1-3)。
馬場状態 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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芝・良 | 39-23-26-168 | 15.2% | 24.2% | 34.4% |
芝・稍重 | 11-6-2-27 | 23.9% | 37.0% | 41.3% |
芝・重 | 1-1-1-9 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
芝・不良 | 1-1-0-3 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
馬場状態別では、「稍重」と「不良」の好走率が高くなっております。
ステルヴィオは重馬場のコスモス賞を捲り勝っていることから、重馬場は十分こなせそうです。今週末は土日とも雨の予報となっているので、馬場が渋るのはむしろ歓迎ということになりそうです。
問題となるのはやはり距離で、父の成績から距離の壁を疑うファンも少なくないと思いますが、直線が短くなる点や多頭数になる点も踏まえると決して楽な条件とは言い難いでしょう。
ステルヴィオはここまで4戦して2勝2着2回。ダノンプレミアム以外にはまだ負けたことがなく、ライバル不在の今回は好機。アーモンドアイ陣営はオークスの距離2400mについて「全く問題なし」との強気のコメントをしておりますが、果たしてステルヴィオはどう出るか?真価が問われる一戦となりそうです。
※記事内のデータは全て2018年4月11日時点のものです。