阪神の日曜メインは古馬ダート重賞の「アンタレスS」です。数少ないダート1800mの重賞で、帝王賞へ向けたステップレースとして使う馬も多く、古馬のダート中距離路線を展望する上で見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
プロミストウォリア(牡6、野中賢二厩舎)
前走の東海Sを逃げ切って重賞初制覇を果たしたプロミストウォリア。デビュー前に脚元の不安で手術、満を持してのデビュー戦後も右前脚の骨折が判明し、いきなりの長期休養とスタートは決してスムーズではありませんでした。その後も度重なる骨折に悩まされ、6歳ながらキャリアは7戦のみ。それでも敗戦したのは骨折明けで臨んだ1勝クラスの4着のみと安定感は高い1頭です。昨年秋からはコンスタントに使われ4連勝中とようやく本領を発揮してきた感があります。前走の東海Sを勝てたなら、今回のメンバーでも勝ち負け必至でしょう。
サンライズホープ(牡6、羽月友彦厩舎)
ダート重賞2勝の実績が光るサンライズホープ。好位から抜け出す競馬が基本スタイルの馬でしたが、昨年のみやこSでは出遅れて後方からの競馬となりながらも、直線は豪脚を繰り出し内から食い下がるハギノアレグリアスをアタマ差で競り勝つ競馬で快勝。以降は後方からの競馬スタイルを展開し、東京大賞典でも4着と結果も出しています。前走のマーチSは14着と大敗しましたが、59kgの斤量と不良馬場も堪えた様子。5戦3勝と相性の良い阪神コース替わりはプラスで、ひと叩きで上昇も見込めそうです。ペースも流れるようなら上位争いが期待できるでしょう。
ヴァンヤール(牡5、庄野靖志厩舎)
前走の名古屋城S・2着から参戦するヴァンヤール。今年初戦の東海Sではスタート後に落馬し、カラ馬のまま先頭でゴール板を通過と残念な結果となりましたが、前走の名古屋城Sでしっかり軌道修正してきました。勝馬のルコルセールにはクビ差届きませんでしたが、上がり3Fはメンバー最速36秒0と良い脚を使えており、末脚は一級品。オープン戦で揉まれながら力を付けてくれているのは頼もしく、重賞レベルの力は十分に備わっている印象です。東海Sの雪辱を果たせるかに注目です。