今週の土曜日は障害界の春のNo1を決める一戦「中山GJ」が中山競馬場で開催です。日本屈指の障害コースを持つ中山競馬場で行われる春のジャンプ王者を決する一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ニシノデイジー(牡7、高木登厩舎)
昨年の中山大障害を制し、障害G1初制覇を果たしたニシノデイジー。王者オジュウチョウサン、ゼノヴァース、ブラゾンダムールといった強豪馬らの猛追を凌ぎ、上がり3F最速の13秒9の脚で後続を突き放し2着馬のゼノヴァースに3馬身差をつける完勝劇を披露しました。前走の阪神スプリングJは3着でしたが、鞍上は落馬骨折からの復帰戦だった石神深一騎手との初コンビで初の障害阪神コース、向正面2つ目の障害でつまづき、落ち着いたペースで行きたがるところをなだめるなど、厳しい条件でレースもスムーズではありませんでした。前哨戦を使われ気配は上昇。コンビ2戦目の石神騎手で再び中山コースなら、巻き返しの期待は十分でしょう。
ミッキーメテオ(牡6、西田雄一厩舎)
前走の阪神スプリングJ・4着から参戦するミッキーメテオ。2021年の秋に障害へ転身し、昨年10月にようやく障害初勝利と初勝利までは時間を要しましたが、その勝った未勝利戦は後続を大きく突き放す逃げ切りVで、いきなりの完勝劇。続くイルミネーションジャンプSでは5番手を追走から最終障害の手前で一気にスパートし、直線の入り口で先頭に立つと後続に10馬身差、時計では3秒8差をつけるぶっちぎりの完勝を果たしました。2戦連続で首位独走と秋から急激に強くなった印象。前走の阪神スプリングJは前半の飛越が悪く、鞍上の五十嵐騎手が後ろにもたれるような場面もありました。控える競馬を試していたという見方もできそうですが、道中スムーズな競馬ができさえすればG1のここでも勝負になるでしょう。
テーオーソクラテス(牡6、奥村豊厩舎)
前走の春麗ジャンプSを制したテーオーソクラテス。昨年12月の障害オープン、今年初戦の牛若丸ジャンプSとオープンクラス3連勝中で、昨年秋から一気に馬が成長してきた印象です。好位追走から上がり3F最速の脚で抜け出して勝ち切る競馬を3戦連続で展開しており、昨年夏頃とはまるで別馬。小倉のタフな馬場も合っており小倉のコース適性の高さも勝因であったとは思いますが、着実に力は付いており、叩きながら状態も上がってきているここはいきなりのG1勝利も期待できそうです。