まさか、きさらぎ賞の発走前にダノンマジェスティが惨敗を喫し、皐月賞に出走出来なくなると予想した人がどれだけいただろうか?ダノンマジェスティもダノンプレミアム同様に相当強いと言う前評判だった。それだけに馬券圏外どころか掲示板にも載れない惨敗はある意味衝撃を与えた。
単勝1倍台の断然人気に支持されたきさらぎ賞。しかし、結果は伴わなかった。その後、自己条件の大寒桜賞に出走し、1番人気に支持されたが単勝は300円もついた。レースは4頭が横一線にならぶゴール前の激しい叩きあいを何とか制し2勝目を挙げた。そして、皐月賞には目もくれず日本ダービーに照準を合わせてきた。ここまで入念に乗り込まれてきており臨戦態勢は整ったと言って良いだろう。後は今週の最終追切できっちり仕上がる。
如何に下馬評が高くとも現段階では単なる2勝馬。ここが日本ダービー出走へ向けた最終チャレンジになる。ダノンマジェスティもこのまま黙って終わるような馬ではない。ダービー本番でも中心的役割を担えるだけの馬なので実力を100%発揮する事が出来れば青葉賞を勝つ事はそんなに難しい事ではない。しかし、ここをしっかり突破出来ないようだとダノンマジェスティの将来は暗い。
当然陣営もきさらぎ賞の二の舞を演ずるわけにはいかないのは良く分かっている。ここはきっちりダービートライアル仕様に仕上げてくる事だろう。このダービートライアル仕様と言うのがポイントで、メイチの仕上げではないものの、トライアルのメンバーには負けないような仕上げと言う少し複雑な仕上げ。青葉賞で言えば2着以内であれば権利は得ることができる。目一杯に仕上げて青葉賞を勝利して満足する立場の馬ではないということだ。歴戦の名伯楽である音無厩舎率いるダノンマジェスティの日本ダービーへ向けた最後の挑戦、まずはお手並み拝見といきたい。