【天皇賞春2018予想】シュヴァルグランの2つの不安材料とは?

スタミナ自慢が集まる「天皇賞春」がいよいよ今週末、京都競馬場で開催される。何と言っても唯一のG1馬のシュヴァルグランが人気を集めることになりそうだ。同競走は一昨年と昨年で3着→2着と着順を伸ばしており、今年はジャパンカップを勝利した時のボウマン騎手を鞍上に迎えて三度目の正直へ万全態勢だ。

シュヴァルグランの2つの不安材料とは?

ペースメーカー不在

先週の京都はレコードも出ており、今年も例年通りの高速馬場。昨年の天皇賞春の内容からも高速馬場適性は低くはなさそうだが、まずは高速馬場長丁場という特殊な舞台に対応できるかどうかが鍵となってくる。ジャパンカップではキタサンブラックという目標にしやすい馬がいたし、昨年の天皇賞春で2着に入着した時もやはりペースメーカーであるキタサンブラックを意識した競馬だった。

今年はキタサンブラックがいないどころか主役不在の混戦模様。自分で競馬を作れるタイプでないので他馬の出方にも大きく左右される可能性は高い。ある程度の積極性も求められると思うが、最近はゲートも良くなってきているのでボウマン騎手の騎乗にも大きく期待したいところである。

折り合い

長距離戦において重要視される折り合いがやはり課題となる。前走の大阪杯では1コーナー手前での接触し、序盤から折り合いを意識する競馬を強いられた。さらにどスローの展開で中団に下げてからは動くことができず、最後は外から必死に追い出すも見せ場なく13着と惨敗だった。これに対応しろという方が難しい話だが、天皇賞春への叩き台としては最悪の内容となってしまった。

折り合い面で課題が残る中、主役不在で展開面における不安ありと、抱えている不安材料は決して小さくない。それでもメンバーの格を考えるとシュヴァルグランの1番人気は濃厚だ。前走の大敗がどこまでオッズに響くかはわからないが、13着に負けてさえいなければ単勝オッズ1倍台となっていた可能性も高い。各メディアの予想オッズや前評判では3倍前後となっているが、そう考えると前走の負けで人気を落とすのはオイシイとも見れる。

危険な人気馬か、あるいはオイシイ1番人気か。我々競馬ファンにとっては例年以上に難解な一戦となりそうだ。