【JRAフローラS予想】ソーダズリングの乗り替わりは〝危険サイン〟か?

今週はオークスへの優先出走権が与えられるフローラステークスが東京競馬場で開催。

主役は前走阪神の1800mで行われた未勝利戦で、他馬を寄せ付けない圧勝を果たしたソーダズリングが有力か。新馬戦も後方から上がり3F最速の33秒7の脚を使って2着と、いずれも内容は優秀だ。兄弟には重賞2勝馬ソーヴァリアントなどがいるハーツクライ産駒で、期待度の高い1頭である。

この2戦は武豊騎手が上手く乗って結果を出してくれたが、今回武豊騎手は京都の騎乗があり、戸崎圭太騎手へと乗り替わりとなる。個人的には乗り慣れた騎手の続投がベストであると感じるが、東京の戸崎騎手ならそこまで評価は落とす必要はないように思える。

とは言え、昨年のフローラステークスは3馬人気のルージュエヴァイユで5着、今年もチューリップ賞で1番人気に支持されたドゥーラをチグハグな競馬で15着惨敗、スプリングSでは1番人気セブンマジシャンで6着敗退。ホープフルSで1番人気に推されていたクラシック有力候補のミッキーカプチーノは、体調が整わず春を全休。皐月賞ではマイネルラウレアとの初コンビで臨んだが、これも14着敗退と、今春の戸崎騎手はややツキに見放されている印象が強い。

とくに前走の皐月賞のマイネルラウレアでは、大外から出負けして内へ切り込み、その後も馬場の悪い所まで寄せて追走と、この“内突き”については不満を抱いたファンも少なくないのではなかろうか。1月までは比較的好調だったリーディング騎手だが、春から一気に不調が目立ってきた流れと先週の皐月賞の騎乗ぶりから、戸崎騎手への乗り替わりを不安視するファンも少ないないだろう。

前走後は鞍上の武豊騎手が「4コーナーの手応えも抜群だったし、抜ける脚も速かったね」と絶賛。前走の走りからあっさり突破してもおかしくはない実力は持っている1頭なのは確かだ。ここはなんとしてもオークスの権利を獲りたいところだが、テン乗りの戸崎騎手がしっかりと能力を発揮してくれるかどうかに注目したい。