桜はすっかり散ってしまいましたが、今週は花と春と豊穣を司る女神の名前が由来となる「フローラステークス」が行われます。
開幕週で馬場が読みきれないのが難解ですが、今年は末脚を活かしたいタイプが多く、直線が長い東京でも後方から外を回して前を差し切るのはかなり厳しいかもしれません。
先行力のある馬から狙うなら外せないのは、前走の君子蘭賞を快勝したキミノナハマリアです。
レースは好位追走から直線に入って3番手に進出し、メンバー最速の上がりで3馬身差の完勝を果たしました。これまで中山や阪神などコーナーが多い舞台の2000mで好走してきましたが、ワンターンの1800mで本来の能力が開花した印象。
世代トップクラスの走りをしてきたというわけではありませんが、函館、阪神、中山と違う舞台でも安定した先行力で上位争いを演じてきました。スピード、スタミナ、パワーなど総合力が求められる東京の舞台には合ってそうで、スローとなる可能性が高い今回は前受けからの押し切る競馬で勝ち負けでしょう。
重賞の実績が冴えない鮫島良太騎手が騎乗という点が唯一の不安材料ですが、久々に有力馬で重賞に挑戦できるここはチャンスをモノにしてもらいたいと思います。ということで本命はキミノナハマリアです。
続いて相手ですが、対抗馬として最有力視しているのはクイーンC・4着から参戦するイングランドアイズです。
前走は4着でしたが勝ち馬のハーパーとは0秒4差と僅かで、連対したハーパーとドゥアイズは続く桜花賞で4着、5着に入選し、3着のモリアーナもニュージーランドTで4着に入選と、強い相手にコンマ1秒差の4着なら高く評価できます。
今回はメンバーレベルも楽になりますし、阪神芝2000mの新馬戦では好位で立ち回って見事差し切り勝ちを果たしているので、今回も好位から競馬ができれば好勝負は可能でしょう。
母は14年のオークス馬ヌーヴォレコルトで、オークスでも見たい1頭。ここは何としても2着以内に入って切符を手にしたいところです。追い切り評価の高い馬としても選出した通り好内容の追い切りを消化してきており、陣営の本気度も高め。ここは2着には食い込んでくる可能性大と見て、対抗馬として有力視したいと思います。
ということで今年のフローラSは本命キミノナハマリア、対抗イングランドアイズという予想で勝負したいと思います。