【クイーンエリザベス2世カップ予想2023】香港の中距離王者決定戦!ダノンザキッドやジェラルディーナなど出走予定日本馬を考察

香港競馬のシーズン下半期における中距離王者決定戦「クイーンエリザベス2世C」が30日、香港のシャティン競馬場で開催されます。今回は同レースに出走する3頭の日本馬をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ダノンザキッド(牡5、安田隆行厩舎)

前走の大阪杯・3着から参戦するダノンザキッド。昨年12月の香港Cでは2着に好走しており、日本馬3頭の中で唯一シャティンの馬場適性を経験しています。同じシャティンの芝2000mが舞台となる点は好材料で、適性については日本勢では一番信頼度が高そうな1頭となります。その香港Cで4馬身突き放されて勝たれたロマンチックウォリアーが今回も出走しますが、今回は現地をよく知る地元騎手のC.ホー騎手とのコンビということで、巻き返しの期待も十分。昨年の香港Cのリベンジと、前走の大阪杯でタイム差なしの3着に敗れた鬱憤をここで晴らせるかに注目です。

ジェラルディーナ(牝5、斉藤崇史厩舎)

前走の大阪杯・6着から参戦するジェラルディーナ。昨年11月のエリザベス女王杯の勝ち馬で、その後有馬記念でもイクイノックスの3着と好走しており、国内の中距離G1戦線で活躍。前走の大阪杯では、後方待機から直線一気に追い上げて0秒6差の6着に敗退しましたが、前残り展開の中でこの内容なら悲観する必要はないでしょう。2000mはやや距離不足という印象もありますが、時計がかかる香港の馬場ならむしろちょうど良いでしょう。父は香港で3つのG1を制しているモーリスと血統的にも合いそうで、高い適性を示してくれる可能性十分。鞍上がエリザベス女王杯と有馬記念で手綱を取ったC.デムーロ騎手に乗り替わるのも心強く、いきなり高いパフォーマンスを発揮しても不思議ではないでしょう。

プログノーシス(牡5、中内田充厩舎)

今年初戦の金鯱賞を制し、重賞初制覇を果たしたプログノーシス。日本馬3頭の中では唯一のG1未勝利馬で、実績的には一番下となりますが、初戦の金鯱賞をしっかり勝ちきり上昇度は高い1頭です。主戦の川田将雅騎手とのコンビ続投とはなりませんでしたが、香港で5度のリーディングを獲得している地元の名手Z.パートン騎手とのコンビなら心強いでしょう。少々力みやすく乗り難しいところもある馬ですが、脚をしっかり溜めることが出来さえすれば最後は見せ場は作れるでしょう。7頭立ての少頭数で開催される点は好都合で、道中の折り合いはつけやすくなるはず。素質と上昇度は高く、初のG1、初の海外でもいきなり通用の可能性も十分でしょう。