東京競馬の日曜メインは3歳マイル王決定戦「NHKマイルC」です。様々な路線から有力3歳馬が集う注目の一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ドルチェモア（牡3、須貝尚介厩舎）

前走のニュージーランドT・7着から巻き返しを狙うドルチェモア。昨年は無傷の3連勝で朝日杯FSを制し、2歳マイル王に輝きましたが、今年初戦のニュージーランドTは1倍台の支持を受けて逃げるも、直線まさかの失速で7着に敗退。初黒星を喫しましたが、息を入れづらい速いペースで踏ん張り切ることが出来ませんでした。相手関係は楽でしたが、稍重の馬場状態や終始マークされるような展開も堪えたかたち。クラシックには目もくれずにここへ矛先を向けてきているあたりからも本気度が伺えますし、世代トップのマイラーとしてここは巻き返しに期待したいところです。新コンビを組む三浦皇成騎手のG1初制覇もかかっているだけに、注目の1頭となります。

エエヤン（牡3、伊藤大士厩舎）

前走のニュージーランドTを快勝し、重賞初制覇を果たしたエエヤン。好位追走から道中はやや行きたがるところも見られましたが、ラップが速くなった5Fあたりで折り合うと、スムーズに追走。直線は馬場の中から手応え良く抜け出して後続を完封と強い勝ちっぷりでした。デビュー当初は気の強さが目に付きましたが、マイルへ移してからは3連勝と絶好調で、一戦ごとに我慢も利くようになってきています。中山マイルで3連勝と中山が得意なシルバーステート産駒らしさ全開で、東京マイルに替わってどこまでやれるか。近2戦はM.デムーロ騎手と相性の良い競馬を見せてきましたが、今回は戸崎圭太騎手へ乗り替わり。条件が変わったここでも勝てれば本物でしょう。

カルロヴェローチェ（牡3、須貝尚介厩舎）

前走のファルコンS・2着から参戦するカルロヴェローチェ。その前走は道中行きたがるところを見せ、直線でも馬群を捌くのに手間取る場面もあってとスムーズな展開ではありませんでしたが、最後はタフな重馬場を上がり2位の35秒5の脚で伸びてタイム差なしの2着に好走と、負けて強しの内容でした。1Fの距離延長となりますが、もともとデビュー戦は1800mを勝っており、2勝目は1600mと距離を延ばしても不安はないタイプ。中京での好走ぶりからも広い東京コースは合うはずで、休み明けを使われてパフォーマンスも上げてきそうな気配。折り合い面の課題を残しているため、道中どれだけスムーズに走れるかがポイントとなりそうです。