京都競馬の土曜メインは日本ダービーの前哨戦「京都新聞杯」です。優先出走権はないものの、勝てばダービー出走が叶う一戦となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
サトノグランツ(牡3、友道康夫厩舎)
前走のゆきやなぎ賞を快勝してきたサトノグランツ。休み明けを挟んで2連勝と好調で、ダービー馬ドウデュースの調教パートナーを務める素質馬が満を持しての重賞挑戦となります。前走のゆきやなぎ賞では後半1000m58秒2という速いラップを先行して押し切る強い勝ちっぷり。父サトノダイヤモンド譲りのスタミナがあり、3Fの距離延長にも難なく対応してきました。切れるタイプではなくスタミナを生かしての先行押し切りタイプという印象で、父がハナ差で涙を飲んだ大舞台へ向けて、ここを快勝して飛躍を期待したい1頭です。
マイネルラウレア(牡3、宮徹厩舎)
前走の皐月賞・14着から巻き返しを狙うマイネルラウレア。3月は予定していた弥生賞を左前脚の歩様の乱れで回避、毎日杯もトモの疲労で回避となり、何とか間に合わせた皐月賞はタフな馬場であまり追わずに無理をしなかったという印象。調教変わりで使われたと考えれば度外視して良いでしょう。最後方外目追走から直前ぶっこぬきが同馬の勝ちパターンで、しっかりギアが入って伸びた時の末脚は強烈。馬場コンディションの良い京都コースで走れる点は好材料で、騎手においても前走の戸崎圭太騎手から早めに仕掛けていく騎乗を度々見せてくれる和田竜二騎手へ乗り替わる点もプラス。前走使われてしっかり良化していれば、ようやくこの馬らしい末脚が見れるかもしれません。
マキシ(牡3、辻野泰之厩舎)
前走のフリージア賞・3着から参戦するマキシ。道中は後方追走から早めに前目に付けていく競馬をしており、この内容を見てもロングスパートから粘り込んでいく競馬が合いそうな気配です。3コーナーの坂を使って伸びていける京都コースも合いそうで、雄大な馬格とフットワークも即通用を感じさせてくれる気配十分。牡馬の活躍が少ないエピファネイア産駒ですが、母ラキシスは2014年のエリザベス女王杯の勝ち馬で、翌15年の大阪杯でダービー馬キズナを2馬身突き放した女傑ということで、まだまだこの先が楽しみな1頭です。