古馬牝馬による春の女王決定戦「ヴィクトリアM」へ向けて各馬が1週前追い切りを終えてきました。今回は人気が予想される有力馬3頭の1週前追い切りを取り上げましたので、予想の際にお役立てください。
スターズオンアース(牝4、高柳瑞樹厩舎)
5/4(木)美浦・南W(良)5F66.2-4F50.8-3F36.7-1F11.1(馬なり)
杉原誠人騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ(レースはC.ルメール騎手が騎乗)。古馬2勝クラスの僚馬を3馬身追走し、直線手前あたりでは騎手が引っ張り切れないほどの手応えで内から伸びて並びかけていきました。直線では反応良く伸びてラスト1Fは11秒1の切れ味で伸びて1馬身先着。これくらいの時計は普段から出す馬で、1週前に杉原騎手と調整する追い切りパターンはいつも通り。2週前は南Wで2頭併せを行い、5F66.8-1F11.4をマークして併入。おそらく今回も、最終追いでC.ルメール騎手がしまいの反応と伸びを確認して態勢を整えるというパターンでしょう。大きな上昇はありませんが、ここまでレース本番でも崩れず好走しており、今回もしっかりと好状態をキープできている印象です。
ソダシ(牝5、須貝尚介厩舎)
5/3(水)栗東・CW(良)6F78.8-5F63.4-4F49.4-3F35.6-1F11.4(一杯)
栗東CWコースで2頭併せ。3歳2勝クラスの僚馬ユティタムを1馬身後ろに置いて先行し、前半から行きっぷり良く速いペースを推移。3~4コーナーに入ってもペースは緩むことなく、直線では相手も手応え良く伸びて叩き合いへ。ソダシ自身もラスト1F11秒4の末脚で伸びて、半馬身遅れてゴール。交わし切ることは出来ませんでしたが、相手の手応えもかなりのものでした。前走のマイルCSの1週前はCWコースで6F79秒5をマークし自己ベストを更新してきましたが、今回はさらに時計を縮めて自己ベストを更新。負荷のかかる追い切りを消化してきており、馬もしっかりそれに応えて高いパフォーマンスを見せてきました。引き続き期待の持てる仕上がりと見て良いでしょう。
ナミュール(牝4、高野友和厩舎)
5/4(木)栗東・坂路(良)4F53.9-3F39.2-2F24.6-1F11.8(強め)
栗東坂路で単走。序盤は抑えて脚を溜め、しまいだけ追われるしまい重点の内容。全体時計は平凡ですが、抑えっ放しでしたので時計は出そうとしていない追い切りでした。ラスト1Fは11秒8の鋭さを見せてゴールしており、反応と伸びは優秀です。この馬らしい末脚を活かす走りが出来ており、脚の回転も速くリズム良く走れていました。馬体のボリュームが増えている印象もあり、肉体面でさらに成長を果たしていれば楽しみです。4歳での飛躍に期待は膨らむ1頭です。