東京は開幕3週目でまだ馬場コンディションは良いですが、今週はレース当日が雨となっており、タフな馬場となる可能性は大。今年は上位拮抗で混戦ムードが漂っており、重馬場適性の差が明暗を分けるということもありそうです。
道悪もこなせる馬から狙うとなれば、外せないのは重馬場のファルコンS・2着から駒を進めるカルロヴェローチェです。
雨の影響でタフな馬場となり、緩いペースを先行して前半は引っ掛かりながらという展開。さらに直線も進路が塞がって捌くのに手間取ってと、厳しい競馬を強いられながらもハナ差の2着は負けて強しの内容です。
2走前に走った中京マイルの白梅賞も時計・ラップは優秀で、東京マイルでこのメンバーなら勝ち負けになりそうと早くから高く評価していた1頭でした。加えて雨でタフな馬場となる可能性が出てきたことで、信頼度はさらに高まったと言えるでしょう。
鞍上のD.レーン騎手なら抑えずに前へ行かせる競馬をしてきそうな気配もありますが、逃げる競馬も控える競馬もできる自在性のある馬で、総合力は高い1頭。崩れる姿が想像しにくいここは、本命軸馬として有力視したいと思います。
続いて相手ですが、こちらもタフな馬場で好走した実績馬から選出。その馬は、前走重馬場のアーリントンCを快勝したオオバンブルマイです。
レースは中団の内目追走から、直線で外に持ち出し、ゴール寸前で測ったような差し切り勝ちでした。「思ったり重い感じはしなかった」と鞍上の武豊騎手はレース当日の馬場を振り返っていましたが、過去の良馬場平均くらいのラップを推移しており、タフなペースで追走していたのは間違いないありません。
東京コースも1400mの京王杯2歳Sを快勝しており、1600mも前走でクリアとこなしてきた条件や見込まれる馬場を考慮すればこの馬は外せない1頭でしょう。
唯一の懸念は出遅れで、朝日杯FSではチャカついて出遅れ、7着に敗れた前科があります。このあたりは武豊騎手に任せる他ありませんが、スタートでミスさえなければ、ここは高い確率で上位争いに加わってくると感じます。
ということで今年のNHKマイルCは本命カルロヴェローチェ、対抗オオバンブルマイという予想で勝負したいと思います。