【ヴィクトリアマイル2018予想】アエロリットは危険な人気馬か?

昨年のNHKマイルカップを牝馬ながらに制したアエロリット、翌走クイーンステークスは勝利したものの、その後が続かず現在2連敗中。とは言え、内1走は秋華賞で、もう1走が4歳となり古馬初戦となった牡馬混じりの中山記念で2着。また、NHKマイルカップ以来今回がはじめてのマイル出走ということで、臨戦過程ほどに悲観することもなく、むしろ今回こそが復権のときと見る声も多く聞かれる。

しかし、ここで一つ問題になってくるのがアエロリットの評価を決定づけたNHKマイルカップのレースレベル。レベルが高いと言われる昨年の3歳馬による世代戦だったわけだが、世代レベルがいかに高かろうとレースレベルとはまた別問題なのである。そうやってみたとき、気になるのがNHKマイルカップ出走馬のその後である。アエロリットに関しては先述したとおりだが、その他の馬に関しても後に勝利したのはレッドアンシェルのリゲルステークス(OP)と、タイセイスターリーの長篠ステークス(1600万下)の2戦だけであり、決して良い戦績とは言えない。

アエロリットのほかには武豊とのコンビで安定感抜群のリスグラシュー、準OP卒業から立て続けに重賞3連勝中のミスパンテール、そして昨年覇者のアドマイヤリードといった4頭が上位人気を形成しそうな今回だが、その中で主戦の横山騎手をミスパンテールに奪われたアエロリットにとっては逆風が吹いている。

テン乗りとなる戸崎圭太騎手が皐月賞で久々のG1勝利を手にして勢いに乗っている点、過去ストレイトガールで2連覇している好相性なレースという点は好材料であるにしても、4強の一角を担うには少々危険な人気馬となる匂いを感じる。