先週に続き、週末の東京競馬場は雨模様。先週東京マイルの舞台で行われたNHKマイルCは、前傾ラップで内が伸びないタフ馬場と先行勢総崩れの展開となり、伏兵2頭の差し馬が連対する波乱の決着となりました。

今週も雨でタフ馬場は濃厚。控えた馬が好成績を挙げている同レースの傾向も考慮して“重馬場適性の高い差し馬”から狙っていきたいと思います。

となれば狙いたいのは、前走の高松宮記念で2着に好走したナムラクレアです。

雨の影響で不良馬場となった中京1200mを、中団の外目追走から直線はタフな馬場を苦にすることなく外から力強い伸びを見せての2着。2021年には不良馬場のフェニックス賞も快勝しており、馬場は不問のタイプです。

問題は距離の方で、スプリンター気質の同馬にとってはマイルは長すぎると見るファンも少なくないでしょう。ただ、距離というよりは直線が短くゴール前に急坂がある中山や阪神が合わない印象。手前に坂があって越えてから加速ができる東京コースなら守備範囲であると感じます。

同世代戦とは言え、マイルG1の桜花賞でも3着に好走していますし、雨の恩恵も受けられる今回は距離を克服して勝ちきってくれると予想します。

続いて相手ですが、こちらもタフ馬場の適性を考慮して選出。その馬は、昨年のヴィクトリアマイルの覇者ソダシです。

昨年は内目の好位から抜け出す正攻法の競馬で快勝。短距離路線で活躍してきたナムラクレアに対して、こちらはマイルの実績が豊富です。東京マイルはヴィクトリアマイルとアルテミスSの重賞2レースを快勝しており、2戦2勝と好成績。また、ダート東京マイルのフェブラリーSでも3着に好走している両刀使いでパワーは十分。

意外にも渋った馬場は未経験ですが、札幌2歳Sや札幌記念など洋芝の重賞を快勝している実績もあり、パワフルなフットワークからもタフな馬場をこなせる可能性は高いと見ています。東京マイルはベスト舞台、タフな馬場をこなせる下地も十分。この条件なら間違いなく上位争いに加わってくるでしょう。

ということで今年のヴィクトリアマイルは本命ナムラクレア、対抗ソダシという予想で勝負したいと思います。