【シルクロードS予想2016】今年は超豪華!有力馬3頭考察

31日は京都競馬場・芝1200mで争う「第21回シルクロードステークス」が開催。3月の高松宮記念の前哨戦として位置づけられている本競争は春の古馬短距離路線のチャンピオン決定戦を占う上でも注目しておきたい一戦だ。今年はかなり豪華なメンバーが揃ったがその中でも注目したい3頭の競走馬をそれぞれ紹介したいと思う。

まず上昇著しいのがネロ(牡5、栗東)。森厩舎に所属するネロは2走前の京洛ステークス、ラピスラズリステークスとオープン特別を連勝してきており、5歳になっていよいよ本格化した印象がある。栗東の坂路調教でも48秒台といった好時計を出すスプリンターでもあり、元々スピードは超一流のものがあった。そこに折り合いといった精神的な部分が成長してきて、これからのスプリント界を沸かせる一頭になるかもしれない。

次に注目したいのはサトノルパン(牡5)。サトノルパンはディープインパクト×エリモピクシーといった良血で、シルクロードステークスと同じ舞台で行なわれた前走の京阪杯では1.5倍の圧倒的一番人気であったビッグアーサーを差しきって初重賞制覇を果たしたばかりだ。戦法としては後ろから追い込むタイプであり、京阪杯の時は上がり33.1秒といった速い時計も出している。常に上がりタイムは早いので前が潰しあう展開になりやすいスプリント戦では怖い一頭となるだろう。この馬もネロと同様に徐々に力を付けてきており、これからの馬と考えていいだろう。

最後の1頭は先ほども話に出たビッグアーサー(牡5)だ。ビッグアーサーはデビューから5連勝を飾り、G1戦線に名乗り出るはずであったが以降は重賞で2着2回、3着1回と大事な部分で取りこぼしが目立っている。しかしデビューから複勝圏内を逃したことはなく安定感は抜群。3走前にシルクロードステークスと同じ舞台である京都の1200mで優勝もしており十分に1着まで考えられる。デビューからの連勝やレース内容は抜けているものがあり、これから連勝を続けても何も不思議ではない一頭だ。

ネロ、サトノルパン、ビッグアーサーの3頭を紹介させていただいたが、その他にも阪神カップで2着に入ったダンスディレクター、逃げ足が速いアクティブミノル、古豪のリトルゲルダ、ワキノブレイブ、アースソニック、ローレルベローチェなどといった豪華なメンバーが登録している。高松宮記念でも上位人気になりそうなメンバーが揃っているだけに目が離せない一戦となりそうだ。