いよいよ春のG1戦線も安田記念と宝塚記念の残り2戦となりました。今週は春のマイル王者決定戦「安田記念」が開催です。マイラーだけでなく、様々な距離に適性のある馬が集まる同レース。今回は出走を予定している競走馬の中でもとくに人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしました。
ソダシ(牝5、須貝尚介厩舎)
今年初戦の前走、ヴィクトリアマイル・2着から参戦するソダシ。大外から果敢に先行し直線もスムーズに抜け出したものの、前走はゴール寸前で勝ち馬のソングラインに差し切られ、惜しくも2着。それでも上がり3Fは33秒6でラスト1Fも11秒4の脚は使えており、この馬自身が止まったわけではありません。約6ヶ月の休み明けでこの競馬が出来るなら、叩かれたここは更にパフォーマンスを上げてくるはず。中2週の強行ローテーションではありますが、もともとここを目標にして調整されており、前走の内容からも十分好勝負が期待できそうです。
ジャックドール(牡5、藤岡健一厩舎)
前走の大阪杯を制し、G1初制覇を果たしたジャックドール。これまで一貫して2000mを使われてきた同馬ですが、陣営は初となるマイル戦への挑戦を選択。初のマイルがいきなりのG1とハードルは高いですが、前走の大阪杯を逃げ切っているようにスピードには自信がある馬。昨年の札幌記念では好位から進めて逃げたパンサラッサを差し切る競馬も展開しており、逃げにこだわるタイプの馬でもありません。ここは不安よりも期待の方が大きく、G1連勝の可能性も十分あるでしょう。
シュネルマイスター(牡5、手塚貴久厩舎)
前走マイラーズCを快勝して駒を進めてきたシュネルマイスター。昨年の安田記念は2着、その前の2021年は3着、同年のNHKマイルCも快勝しており、東京マイルのG1は馬券圏内率100%と好成績です。2021年の毎日王冠快勝後は長く勝ちきれない競馬が続いていましたが、前走のマイラーズCで復活Vを果たし、ようやくこの馬らしい末脚を披露して本来の走りを取り戻してきました。良い弾みを付けて得意舞台に臨めるここは、G1・2勝目のチャンス十分。三度目の正直となるかに注目です。