宝塚記念の前哨戦「鳴尾記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしました。
ソーヴァリアント(牡5、大竹正博厩舎)
5/31(水)美浦・南W(やや重)5F68.5-4F52.4-3F37.1-1F11.1(馬なり)
美浦の南Wで単走。馬なりながら行きっぷりは良く、弾むようなフットワークでしまいもラスト1F11秒1の切れ味を披露してゴールしました。鞍上の手は動いておらず、追わずしてこの推進力と時計は優秀。1週前は南Wで3頭併せを行い、僚馬2頭を先行させて最後方から追走。直線は最内から一気に取り付いて6F80.7-1F11.0の好時計を記録し、2頭を交わして最先着を果たしています。併せた2頭もかなり動いていましたが、トビの大きなフットワークで悠々と交わしてしまいは11秒0の猛時計と、圧巻のパフォーマンスを披露しました。力は出せる状態に仕上がっていると見て間違いないでしょう。
マリアエレーナ(牝5、吉田直弘厩舎)
5/30(火)栗東・CW(不良)7F98.5-6F81.7-5F66.5-4F51.4-3F36.6-1F11.5(馬なり)
栗東CWコースで単走。恒例の火曜追いで、今回もCWコースを単走で追われ、重馬場で外を回りながらもこの馬としてはまずまずの好時計をマーク。前走の大阪杯と似たような時計ですが、やや強引に時計を出しに行った前走と違い、今回は楽に行かせて自然に好時計が出たという印象です。1週前は松山弘平騎手を背に坂路で追われ、4F51.4-1F12.0と前走以上の時計をマーク。状態は前走以上でしょう。淀みない流れからの高速決着が得意な馬で、天気は気になりますが開幕週の馬場で3Fだけの上がり勝負にならなければ力は出せるでしょう。
ボッケリーニ(牡7、池江泰寿厩舎)
5/31(水)栗東・CW(やや重)6F83.8-5F67.1-4F51.6-3F36.8-1F11.3(一杯)
栗東CWのコースで単走。前半はゆったりと入り、徐々にピッチを上げてしまいはラスト1F11秒3の好時計でまとめてゴールしました。1週前はCWコースで3頭併せを行い、前に1頭、後ろに1頭置くかたちで真ん中から進め、6F82.6-1F11.3をマークして1頭に1馬身遅れ、もう1頭と併入しました。1頭には遅れましたが、この相手は安田記念に出走するソウルラッシュがビッシリ追ったもの。ボッケリーニ自身は折り合いと前進気勢のバランス良く走れており、2週連続でしまい11秒3なら問題ないでしょう。59.5kgのハンデを嫌い先週の目黒記念を回避。1週後ろ倒しでかえって仕上がりは進んだように感じます。