JRAは6日、国内外芝G1・9勝馬のアーモンドアイ(牝8)が、史上35頭目の顕彰馬に選定されたことを発表した。
昨年は選出票数に8票及ばなかったが、今年は記者207名中200票、得票率96.6%を集めて堂々の選定を果たした。
顕彰馬は中央競馬の発展に特に貢献があった馬をたたえるもので、投票者数(記者207名)の4分の3以上(156票以上)の票を得た馬が選定される。記者1人あたり最大4頭まで投票可。オーナーである米本昌史シルクレーシング代表と、国枝栄調教師のコメントは以下の通り。
米本昌史シルクレーシング代表「このたびは名誉ある顕彰馬に選定いただき大変光栄に存じます。およそ3年半の競走生活で積み上げた9つのG1勝利は、ひとつひとつ強烈な印象とともにまだまだ記憶に新しいところです。国枝調教師、ルメール騎手をはじめ、アーモンドアイに携わっていただいた全ての関係者に感謝を申し上げるとともに、出資会員の皆さまはもちろん、温かい声援を送っていただいたファンの皆さまと喜びを分かち合いたいと思います。順調にいけば、来年にはアーモンドアイの第1子がデビューすることと思います。今後はアーモンドアイの産駒にもご声援いただければ幸いです」
国枝栄調教師「この度はアーモンドアイ号を顕彰馬に選定していただき、大変光栄に思います。2017年のデビュー以来、2020年のジャパンカップでの引退まで、牝馬三冠、GⅠレース9勝など素晴らしい成績を収めて二度の年度代表馬にも輝きました。アーモンドアイは心身共に抜きん出ており、ずっと我々の大きな期待に応え続け、次のレースではどんなパフォーマンスを見せてくれるのかという夢を抱かせ続けてくれました。このような名馬を預からせていただいたオーナー、夢の実現に協力いただいた牧場関係者、一緒に応援していただいたファンの皆様には感謝しかありません。アーモンドアイに調教師として関われたことは、私にとっても厩舎スタッフにとっても素晴らしい財産であり、これからも精進していきたいと思います。きっとアーモンドアイは、その子供たちに夢をつないでいってくれることでしょう。」
一方で2020年に史上3頭目となる無敗でクラシック三冠を達成したコントレイル(牡6歳)はわずか1票及ばず、選定を逃した。