JRAは6月9日、吉田隼人騎手を6月24日と25日の2日間の騎乗停止処分にしたと発表した。
吉田騎手は4日の阪神競馬12R騎乗後、調整ルーム居室の備品を損壊。洗面台の戸棚、テレビのリモコン、ゴミ箱が、明らかに偶発的ではない壊れ方をしていたのを清掃スタッフが発見したという。後日騎手本人に確認したところ、事実を認めたため、処分が科せられた。
JRAによると、自身の騎乗を含めたさまざまな不満、いら立ちが抑え切れなかったといった内容を話したという。6月3日と4日に吉田騎手は8鞍騎乗したが、勝ち星を挙げれずに終わっていた。3日土曜日は、3歳未勝利戦で単勝オッズ1.8倍の人気馬エイシンレジュームで2着に敗れ、4日には1勝クラスで1.7倍のクインズエルサで5着に敗れるなど、人気馬で敗れるシーンも見られた。
名コンビとして知られていたソダシとのコンビについても、5月のヴィクトリアマイルではD.レーン騎手に乗り替わり、続く安田記念でも手綱が戻るかと思いきや、川田将雅騎手へと乗り替わりとなり、主戦騎手を降ろされたとも捉えられる不遇もあった。一連の乗り替わりに「勝利至上主義的」「冷酷」「応援したくない」といった声もSNS上では多く挙がっていた。
今回の騎乗停止については「物に当たるのは良くない」といったコメントもSNS上では見られたが、一方で「ソダシの乗り替わりとかもあって色々溜まっていたのかな」、「やってることは良くないけど、同情するわ」、「そんな日もある」、「気を取り直してまた立ち上がろうぜ」といった応援や同情するコメントも多く見られた。苦難を乗り越えた先に、一層の活躍が待っていることを期待して待ちたい。