14日は園田競馬場で行われる地方競馬重賞で兵庫三冠の三冠目「兵庫ダービー」が開催。
過去10年で1番人気は【4-2-1-3】と好成績を挙げており、脚質は「逃げ・先行馬」が6勝。今年はこれに該当するベラジオソノダラブが人気の中心となりそうだ。
前走の兵庫チャンピオンSは5着に敗れたが、今年初戦の兵庫ユースCは番手追走から早め先頭で快勝、2走前の菊水賞は逃げ切り快勝と、安定して前目に付けて速い上がりが使える1頭だ。
とは言えレースで掛かるところが見られる馬なだけに、前走に続き1870mという点はややネック。個人的に今後はマイルあたりでの活躍に期待している馬で、この距離では少々無理があるように思える。
本来なら距離で評価を落とすべきかもしれないが、今回はメンバーの格が一気にダウン。適性外の距離で中央馬相手に食らいついた前走の内容は、評価すべき一戦だったとも言えよう。JRA勢の速い流れに対応できたのは収穫で、流れ的にも少々楽になりそうな今回は再び上位の存在となってくるはずだ。
今回ライバルとなりそうなのは菊水賞・2着のスマイルミーシャか。牝馬限定重賞だったのじぎく賞は圧勝しており、こちらも地力は高い1頭だ。園田デビューから連勝を重ね、初黒星を喫した2走前の菊水賞は馬体重の20キロ減が影響したかたち。そして前走ののじぎく賞は4キロ増で仕上がりは万全だった。こちらはベラジオソノダラブとは対照的に操縦性が高く、競馬の上手さが魅力の一つとしてある。状態面さえ問題なければ好勝負を演じてくれるはずだ。
脚質的には先行力のあるベラジオソノダラブの方に期待したくなるが、気性面の課題がここでも浮き彫りになれば、ライバルに足元を掬われる可能性もあるだろう。