毎年のように伏兵が絡む波乱度の高い難解な一戦であるマーメイドS。今年もどの馬が勝ってもおかしくないメンバー構成です。

そんな中でとくに注目しているのは、前走の糺の森特別・1着から参戦するシンシアウィッシュです。

まず何より魅力なのが51kgという斤量です。条件馬が大半という中でこの軽量は大きなアドバンテージとなるでしょう。2000mは4戦して昨年のフローラS・3着を含め、1勝2着2回で全て馬券圏内。その全ては逃げか番手からの競馬を展開しており、ここでもハナか番手が理想となるでしょう。

前目から競馬をしても上がりが出せる馬なので、序盤で前目からスローの展開に持っていけば勝ち負けになるでしょう。このハンデとメンバーならその競馬も可能なはず。人気的にも前評判を見るとそこまでという印象で、妙味も十分ありそうな1頭です。

続いて相手ですが、今回は穴馬の選出が必至の波乱レースということでおすすめの穴馬を1頭紹介したいと思います。その馬は、前走サンシャインS・1着から参戦するビジンです。

今年初戦は重賞初挑戦となった愛知杯で7着。続く松籟Sは3000mの阪神を逃げて差のない4着に好走。ダートでも3勝を挙げており、前走のサンシャインSも重馬場での勝利でした。今のタフな阪神の馬場は合いそうで、ハンデも前走から1kgマイナスの53kgと軽量です。

先行力、重馬場適性、距離適性の高さに加えてハンデの恩恵も受けられるここは、前目から食い込んでくる可能性は高いと見ています。良いスタミナとダートで培ったパワーはここでしっかり活きてくると予想し、穴馬として有力視したいと思います。

ということで今年のマーメイドSは本命シンシアウィッシュ、穴馬にはビジンを絶対におさえておくという予想で勝負したいと思います。