いよいよ新馬戦開幕、今週は新種牡馬産駒4頭デビュー

今週から2歳新馬戦が開幕となり、次世代を担う若駒たちが続々とデビューを果たしていく。それと同時に、新種牡馬たちの仕事の成果が試されはじめる時期でもある。今週はひとまず4頭の新種牡馬のデビューが決定したため紹介していこう。

まずは新馬戦の開幕戦、6/2(土)阪神5Rには主な勝鞍・京王杯SCのマイル路線で活躍したレッドスパーダ産駒ナーゲルリングが出走する。関屋記念では本格化直前にあったジャスタウェイの追撃を振り切って見せるなど、しぶとい先行力が売りだったレッドスパーダ。産駒にどのような傾向が出るか楽しみにしてほしい。

土曜日は以上1頭のみだが、翌日の東京6Rにはトーセンラー産駒のクロムウェル、ダノンバラード産駒のシゲルアゲットが揃い踏みする。同い年のトーセンラーとダノンバラードだが現役時代の対戦は合計4度に登るもいずれのレースもどちらも勝利はしておらず着差で言えば一長一短といったところ。実績ではマイルCSでG1の勲章を手にしたトーセンラーに軍配があがるが種牡馬としてはどうなるか。

そして、今世代の新種牡馬で最注目のジャスタウェイも日曜阪神5Rにズヴィズダーを送り出し、早々に登場する。ハーツクライから続く晩成血統ということでクラシックに絡むかどうかという面では今の所あまり期待がされていないようだが競馬は血統が全てではないのは皆さんご承知のところだろう。

国内で繋養される種牡馬は以上4頭だが、その他には日曜東京5Rに出走するマル外のヴォイスオブジョイの父マジシャンも今年種牡馬デビューである。また、種牡馬ではないが2012年セントウルS勝ち馬のエピセアロームの初仔シトラスノートも土曜阪神5Rにてデビューする。父は同レースでエピセアロームに泣かされた短距離王で、種牡馬としても大注目のロードカナロアという興味深いカップリングだ。

果たしてこの中から勝ち上がる馬は現れるだろうか。伝説の新馬戦と言えばブエナビスタも出走した菊花賞の日の新馬戦が象徴的だが、今年NHKマイルCを制したケイアイノーテックは新馬戦の開幕戦で勝利した馬。案外初日から目の離せない戦いが繰り広げられるのかもしれない。