3日、フランスのシャンティイ競馬場で行われたジョッケクルブ賞(G1、芝2100m)は、S.パスキエ騎手が騎乗するディープインパクト産駒のスタディーオブマン(牡3、P.バリー厩舎)が優勝した。
ジョッケクルブ賞はフランスのダービーに当たり、通称「仏ダービー」と呼ばれるレース。今年の仏ダービーは仏2000ギニーを制したオルメドや、ニューマーケットステークスを制したキービクトリー、英ダービーのステップ競走であるディーステークスを制したロストロポーヴィチなどがブックメーカーの前評判では人気を集めていた。
スタディオブマンはオルメドに次ぐ2番人気に推されており、有力候補の一角に数えられていた。父は日本でもおなじみとなっている三冠馬のディープインパクトで、母はセカンドハピネス。母セカンドハピネスは日本でディープインパクトを種付けした後、そのままアイルランドに渡り本馬を出産した。他にも、全兄のテイルオブライフという馬がいるが、1勝のみで目立った活躍はしていない。
スタディオブマンは17年9月に仏のサンクルー競馬場でデビューし、デビュー戦を1番人気で快勝。2戦目のラフォルス賞(G3)で2着に入着し、3戦目のグレフュール賞(G2)を優勝。3戦2勝の成績で仏ダービーに挑んだ。
今年の日本ダービーはディープインパクト産駒のワグネリアンが優勝し、英ダービーでも同産駒のサクソンウォリアーが4着に健闘した。日英ダービー制覇を果たすことは出来なかったが、スタディオブマンの優勝で日仏ダービー制覇となった。同産駒が海外のダービーを優勝するのは同馬が初となり、今後は日本のみならず、海外でもますます種牡馬としての価値が一層高まっていきそうだ。