中京競馬の日曜メインは波乱を呼ぶハンデG3「CBC賞」が開催。今年は久しぶりの中京コースということで、まず中目視したいのは中京巧者。

今年は前走の春雷Sを快勝したマッドクールが適性最上位と見て間違いないだろう。中京コースは【3-0-2-0】で3着内率は100%。芝1200mにおいても【4-0-1-0】でこちらも3着内率100%だ。また、稍重・重・不良馬場は【1-0-0-0】とタフ馬場の勝利実績もあり、週中降った雨の影響が多少出たとしても苦にはしなそうだ。

しかし、一筋縄ではいかないのが同レース。素直に人気馬が実力通りの結果を残すとは限らない。58.5kgという酷な斤量を背負ってとなればなおさら疑ってかかる必要がありそうだ。

トップハンデでマッドクールの評価を落とすなら、次に狙いたいのはエイシンスポッターだ。前走の鞍馬Sは不良馬場の京都1200mを泥だらけになりながら馬群を切り裂き、後方から一気に差し切って快勝した。1200mに転じてからは9戦中7戦が上がり最速と末脚の安定感は高め。後半要素はダントツこの馬が最上位と見て良いだろう。

中京芝コースの成績は3戦して【1-1-1-0】で3着内率は100%と好成績。1200mも【5-1-2-1】で3着内率は89%と好走率は高め。持ち味である強烈な末脚は中京コースとの相性抜群だ。

昨年末のファイナルSを快勝してオープン入りを果たすと、重賞初挑戦となった今年初戦のオーシャンSでも3着に好走し、続く前走のオープン・鞍馬Sを見事快勝してオープン初V達成と、今が充実期なのは明白。斤量は前走から0.5kg増の57.5kgとこれまでで一番重い斤量を背負うが、マッドクールが58.5kg、トゥラヴェスーラが58kg、スマートクラージュも57.5kgと、他の有力馬も決して楽でないハンデを背負っている。このメンバーの中でこのハンデなら条件は良い方だろう。

後ろからの競馬がほぼ確実な同馬にとって開幕週の速すぎる馬場はあまり好ましくないが、週中の雨でそれも緩和されるようなら、持ち味である決め手をしっかりと発揮してくれるのではないだろうか。