短冊ではなく馬券に願いを込める七夕賞が開催ということで、本格的な夏競馬の到来を感じさせる一戦となります。

過去の傾向を見ますと逃げ・先行馬の好走が目立ちますが、今年はショウナンマグマ、セイウンハーデス、バトルボーンなど、有力な逃げ・先行馬が揃っています。いくら前有利な傾向でも、このメンバーなら差し・追い込み馬から買いたくなります。

今回有力な差し馬として注目しているのは、昨年の七夕賞の覇者、エヒトです。

昨年は好位から楽に突き抜けて勝利し、重賞初制覇を達成。レースは緩急のない速い流れで、時計勝負の中で好位からうまく流れに乗って抜け出すという正攻法の競馬で完勝しました。有力馬に先行勢が多い今年も同馬向きの展開となる可能性は高そうで、持ち味が生きてくるのではないでしょうか。エヒトの強みはコーナーリングの上手さとロングスパートで捲り切る競馬スタイルで、今回の舞台・条件とマッチしています。

追い切りでは1週前に坂路で4F48秒台、最終も50秒台をマークし、いずれもしまいは11秒台でまとめるという好内容の追い切りを消化。海外遠征明けとなりますが、追い切りの内容は抜群で、仕上がりの面でも期待は十分でしょう。2009年に連覇を果たしたミヤビランベリ以来、14年ぶり史上2頭目の連覇達成に期待してエヒトを本命視したいと思います。

続いて相手ですが、伏兵の台頭も多い一戦ということで、オススメの穴馬を1頭紹介したいと思います。その馬は、前走エプソムC・10着から参戦するガロアクリークです。

前走は最後こそ減速してしまいましたが、道中ポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過と、約12ヶ月の長期休養明けで迎えた一戦としては十分すぎるほど見せ場は作ってくれました。

昨年のエプソムCではクビ差の2着に好走しており、3歳時も皐月賞・3着、セントライト記念・3着などもともと地力は上位の馬です。叩いての2走目となるここは本来の力をより発揮してくる可能性は高く、脚質的にも速くなる展開は歓迎です。

各メディアや専門誌の評判を見る限り人気を集めてきそうな気配もないので、妙味もたっぷりありそうです。ということで今年の七夕賞は本命エヒト、穴馬にはガロアクリークを絶対に抑えておくという予想で勝負したいと思います。