7月12日は大井競馬場で「ジャパンダートダービー(JDD)」が開催。3歳馬の最強馬を決める“砂のダービー”がいよいよ開催ということで、今年もダート界の猛者が集結。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ミックファイア(牡3、渡辺和雄厩舎)
今年の地方所属馬でエースと呼べるミックファイア。これまで5戦5勝の無敗馬で、うち4勝が2着以下を1秒以上離しての勝利と、まさに地方では敵なし状態。南関クラシックに指定されている羽田盃と東京ダービーを連勝と勢いも最上位です。楽勝した前走東京ダービーと同じ、地元大井2000mが舞台で、今回はペリエールやデルマソトカゲといったライバルも不在。交流重賞となる今回は中央から有力馬が多数参戦していますが、ポテンシャルだけ見れば十分闘える1頭でしょう。
ミトノオー(牡3、牧光二厩舎)
5月の兵庫チャンピオンシップを6馬身差で圧勝したミトノオー。武豊騎手の手綱さばきに導かれて見事な一人旅を演じ、ゴール前では手綱を緩める余裕も見せての逃走劇でした。道中も終始4・5馬身差をリードを保ち、勝負どころでも完全なセーフティリードをキープしてさらに突き放していくという完勝ぶり。2走前の伏竜Sも本来なら前崩れの展開でしたが、桁違いの先行力で押し切る強い内容で完勝。キャリア5戦4勝で敗れたのは1400mのオキザリス賞・11着のみですが、距離不足で向正面で不利を受けての敗退。1800mへ延ばしてからは3連勝を果たしており、先行力が生きる大井の2000mなら引き続き高いパフォーマンスが期待出来そうです。
ユティタム(牡3、須貝尚介厩舎)
前走の青竜S・1着から参戦するユティタム。新馬戦こそ2着に敗れましたが、勝ち馬のペリエールは先月行われたユニコーンSを快勝しており、相手も十分強い一戦でした。その後は3連勝を果たしており、この馬も重賞級であることは明白です。2000mは初となりますが、父はアメリカダート三冠馬のジャスティファイで、血統的にはマッチする距離。時計のかかりやすい阪神ダートの1800mでも2戦2勝を挙げており、2000mをこなせる下地も十分です。まだまだ底が見えていない馬なだけに、持ち味の末脚をさらに活かせそうなここは過去最高のパフォーマンスも期待出来そうです。