2歳最初の重賞「函館2歳S」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
バスターコール(牡2、田村康仁厩舎)
7/12(水)函館・W(重)5F67.9-4F53.7-3F38.9-1F12.9(馬なり)
五十嵐雄祐騎手を背に函館Wコースで単走(レースはC.ルメール騎手が騎乗予定)。序盤からマイペースにリズム良く馬なりで進め、直線はラスト1F12秒9の脚で伸びてゴールしました。流す程度の軽めの内容でしたが、1週前にはやや重のWコースで5F66.5―1F12.6をマーク。時計自体はそこまでですが、動きは素軽さが目立っており、すでに完成度は高そうな印象です。前走は稍重の中1000m通過57秒8というハイペースで逃げて勝ちきりと素質を十分に感じたレースで、1400mでこの競馬ができるなら1200mでも期待は十分でしょう。
スカイキャンバス(牝2、武井亮厩舎)
7/12(水)函館・W(重)5F64.7-4F50.4-3F37.0-1F11.8(馬なり)
函館Wコースで3頭併せ。3頭併せの最後方で前半は折り合いに専念すると、4コーナーでは一気に取り付いて、外の馬が膨れたところを上手く内に入り、直線は3頭の真ん中からラスト1F11秒8の脚で突き抜けて最先着を果たしました。前走は函館の1000mを57秒5という好時計で逃げ切って快勝しており、持ち時計は最上位です。まだ余裕もあり、1200mでもこなせそうな気配十分。渋った馬場でどこまでやれるかは未知ですが、スピードは豊富な血統背景で、スプリント路線で今後期待したい1頭です。状態面の良さと脚質タイプ的にもここは無視できない1頭と言えるでしょう。
ロータスワンド(牝2、中竹和也厩舎)
7/12(水)函館・W(重)5F67.3-4F51.1-3F37.2-1F11.5(馬なり)
藤岡祐介騎手を背に函館のWコースで2頭併せ。7歳オープンの僚馬スカーフェイスを3馬身後ろに置き、直線では内から迫りくる相手をしっかりとおさえて1馬身先着しました。最後まで余力は十分でしたが、ラスト1Fは11秒5の伸び脚を見せており、大きく先行したとは言え古馬オープン馬に余裕で先着と好内容の追い切りを消化しました。右にモタれる面がある馬ということで、併走馬に内に入ってもらいフォローしてもらっての鋭伸ということもあるでしょう。いずれにせよ、しまいはキッチリ伸びて良い脚は使えており、しまいで11秒台をマークしたのも最終追いが初。1回使われて良くなっており、上積みも期待できそうです。