中京競馬の日曜メインはサマーマイルシリーズ2戦目となる「中京記念」です。夏の中京競馬のラストを飾る一戦で、今年は2019年以来4年ぶりに中京での開催となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ダノンスコーピオン(牡4、安田隆行厩舎)
前走の安田記念・13着から参戦するダノンスコーピオン。昨年はNHKマイルCを快勝し、G1初制覇を達成。秋初戦の富士Sでも3着とマイルの重賞戦線で活躍していましたが、その後は11着、6着、11着、13着と大敗続きです。とは言え、G1での実績から能力上位は明白。持っている実力を発揮さえできれば、勝ち負けは必至でしょう。近走の不振ぶりや今回のハンデの重さを考えると決して楽な競馬とはならなそうですが、G1馬としての意地を見せてほしいところです。
ホウオウアマゾン(牡5、矢作芳人厩舎)
前走、オーストラリアG1のオールエイジドS・7着から参戦するホウオウアマゾン。昨年夏から二桁着順を連発するなど精彩を欠いていましたが、今年初戦の阪急杯では3着に好走し、久々に上位に食い込んできました。ダートや海外遠征など新たな挑戦を試みた陣営の努力もあってか、復調気配を見せてきています。前走のオールエイジドSはタフな馬場に苦戦してのめってしまい、終始手応えは良くありませんでした。国内の道悪では結果を出していますが、海外のタフ馬場は合わなかった印象。走りやすくなるここはパフォーマンスの上昇も期待できそうです。
アドマイヤビルゴ(牡6、友道康夫厩舎)
前走の谷川岳S・14着から参戦するアドマイヤビルゴ。2021年の中日新聞杯で1番人気ながら10着大敗、続く洛陽S・15着と惨敗続きでしたが、昨年10月のポートアイランドSで3着に好走すると、続くカシオペアSを快勝し、約2年ぶりに勝利を挙げて復調してきました。今年初戦の前走谷川岳Sでは14着と再び調子を落としましたが、出走取消後の一戦でハンデ60kg、重馬場と条件が合わなかった印象。中京コース自体は好走実績も多く、得意としている舞台。マイルの距離も問題はなく、良馬場であれば巻き返してくる可能性は十分でしょう。もともとセレクトセールで6億円を超える高額で落札された良血馬。大化けしてもおかしくはない1頭なだけに、ここでの好走を機に飛躍を期待したいところです。