新潟開幕を飾るのは1000mの直線レース“千直”の条件で行われる「アイビスサマーダッシュ」です。直千コースは日本全国でも新潟競馬場のみ、かつ重賞で使用されるのはこのレースのみということで、例年楽しみにしている競馬ファンも多いのではないでしょうか。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
トキメキ(牝6、斎藤誠厩舎)
今年で三度目のアイビスSD挑戦となるトキメキ。2021年のアイビスSDは4着、昨年は11着と順位を落としていますが、今年は前走の韋駄天Sで0秒1差の3着と良い弾みを付けての参戦となります。直線1000mに特化したタイプというわけではありませんが、昨年も同条件の駿風Sを快勝するなど、千直競馬もお手の物。昨年は6枠、一昨年は5枠と枠順に恵まれなかったので、今年こそ外枠を引きたいところ。三度目の正直となるかに注目です。
ジャングロ(牡4、森秀行厩舎)
ここが約1年3ヶ月ぶりの復帰戦となるジャングロ。3歳時にはニュージーランドTを3連勝で制した素質馬で、NHKマイルCでも7着敗退ながら最後方から上がり3F33秒8の末脚を使って伸びています。マイルでの好走が目立ちますが、1200~1400mは【3-1-1-0】で複勝率は100%と安定しており、本来はスプリント適性の高い馬です。左前肢を捻挫でセントウルSを回避してから1年以上間隔が空いてしまいましたが、状態さえ戻っていればスピードは十分に通用するはず。状態面については注視する必要がありますが、素質の高さは上位ということで侮れない1頭です。
リバーラ(牝3、高柳瑞樹厩舎)※出走回避
前走の函館スプリントS・8着から巻き返しを狙うリバーラ。前走は8着敗退も、古馬相手に積極策で逃げ、スピード負けしないことを証明できたのは好材料です。昨年は1400mのG3ファンタジーSを逃げ切って快勝しており、新潟1200mの未勝利も好位から抜け出す競馬で快勝。いずれも緩みのないペースを前目で快勝しており、すんなりとした流れで力を発揮するタイプ。千直は未経験ですが、圧倒的に有利な軽斤量の3歳牝馬なら通用する可能性は高そうです。