4月29日に京都競馬場で行われた天皇賞春に出走し、優勝したレインボーラインが引退することが明らかになった。5日、同馬を管理する浅見秀一調教師が発表した。今後は北海道新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションへけい養され、種牡馬としてシンジゲートが組まれる予定となっている。
レインボーラインは、ラストランとなった天皇賞春のレース直後に右前脚に故障が判明し、その後の精密検査で「靭帯損傷の疑い」があると診断されていた。骨に異常は見られなかったものの、症状は重く、現役続行が危ぶまれていた。栗東トレセンを離れた後はノーザンファームしがらきで経過観察が行われていたが、最終的には長期の治療が必要であること、そして治療を経ても競走能力に大きく影響が出る点や、再度故障につながる可能性がある点などから、引退が決まった。
前走の天皇賞春を優勝し、10度目のG1挑戦にしてやっとG1制覇というタイトルを手にした。復帰するなら今後のG1戦線での活躍も期待できた馬だっただけに、早期引退に至ったのは残念である。しかし、種牡馬としてシンジゲートが組まれるということで、今後は種牡馬としての活躍に期待していきたい。
レインボーラインの通算成績は22戦5勝(5-3-4-10)。うち重賞は3勝。16年のアーリントンC、18年の阪神大賞典、同年の天皇賞春がある。父ステイゴールド、母レーゲンボーゲン、母父フレンチデピュティという血統。レインボーライン号、お疲れ様でした。