秋の牝馬重賞戦線を占う重要な一戦「クイーンステークス」が開催されます。例年レベルの高いメンバーが集結する「夏の女王決定戦」ですが、今年は一体どんな馬が揃ったのでしょうか。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ドゥーラ（牝3、高橋康之厩舎）

オークス3着以来の出走となるドゥーラ。勝ち馬リバティアイランドの圧勝劇でしたが、15番人気と低評価ながら2着馬のハーパーとは秒差なしの3着は立派と言って良いでしょう。札幌の1800mは2歳時に札幌2歳Sを快勝した舞台で、キャリアの2勝は全て札幌の1800mと相性は抜群。洋芝が得意なパワータイプで、斤量面のアドバンテージもある3歳ということで勝ち負けの期待十分。ここで賞金を加算し、秋の大舞台で見たい1頭です。

ルビーカサブランカ（牝6、須貝尚介厩舎）

前走の函館記念・2着から参戦するルビーカサブランカ。昨年の愛知杯・1着、チャレンジC・2着と2000mの重賞戦線での活躍が目立ちますが、昨年のクイーンSでは4着に好走しており、緩い流れやレースの上りがかかる展開ならこの距離でも良い末脚で上位争いを演じてくれる馬です。7月ですでに2戦使われているので、状態面は慎重に見極めたいところ。ただ、ハマれば末脚には見るべきものがあるだけに、新コンビとなるC.ルメール騎手がどのような手綱さばきを見せるのか。実績はこのメンバーでも上位といえるだけに、楽しみな1戦となりそうです。

ライトクオンタム（牝3、武幸四郎厩舎）

今年初戦のシンザン記念を制し、重賞初制覇を果たしたライトクオンタム。桜花賞・8着、オークス・17着とクラシック2戦はいずれも大敗しており、ローカルG3のここで巻き返しを狙います。シンザン記念は控えて差す競馬、オークスは逃げる積極策と自在型の脚質も魅力で、開幕間もない洋芝でどんな競馬を展開するのかが注目されます。洋芝は初となりますが、瞬発力もある馬で、平坦の札幌コースで52kgの軽量なら競馬もしやすいはず。ディープインパクトのラストクロップの1頭としても、期待と注目が集まる1頭です。