平地競走用の芝コースに可動式の置き障害を設置して行われる「新潟ジャンプステークス」が今週土曜、新潟の4Rで開催されます。秋の大一番である中山大障害へ大きな弾みをつけたい一戦で、秋の障害G1を占う上でも見逃せない一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ホッコーメヴィウス(セ7、清水久詞厩舎)
昨年の覇者、ホッコーメヴィウスは連覇を狙って今年も参戦。前走の東京ジャンプSは1番人気の期待を裏切り9着と大敗しており、巻き返しがかかる一戦でもあります。好スタートから積極的にハナをきっていく競馬がスタンダードの馬でしたが、前走は序盤から位置取りが悪く、道中の飛越もテンポが悪く、全く見せ場なく終わってしまいました。レース後は馬運車に乗って帰っていき、不安の残る負け方でした。休養明けマイナス12キロと状態面が悪かった可能性も高く、仕切り直しとなるここでどこまで立て直してこれたのかに注目が集まります。実績・能力は最上位となるだけに、本来の力さえ発揮できれば連覇は不可能なことではないでしょう。
フォッサマグナ(セ7、黒岩陽一厩舎)
昨年1月に芝の短距離路線から障害へ転身したフォッサマグナ。初戦こそ4着に敗れましたが、次走の未勝利戦を逃げて大差で圧勝すると、約8ヶ月の休み明けで臨んだ今年初戦のオープンを1馬身差で逃げ切り、続く前走のオープンも5馬身差で逃げ切りと圧巻の内容で3連勝を果たした上がり馬。重賞でも即通用しそうな強い勝ちっぷりで、今回は満を持しての重賞挑戦となります。メンバーの格が上がって距離も約400mの延長と、決して楽な条件ではありませんが、上昇度の高さは最上位となるだけに、期待度は高い1頭です。
サペラヴィ(牡6、南田美知厩舎)
前走、新潟の障害オープンを3馬身差で快勝したサペラヴィ。2走前の早春Sは久々の芝レースでしたが、逃げて向正面では20馬身差をつけて飛ばすと、最後まで勢いを落とさず2着に粘る好内容の競馬で好走しました再び障害へ戻した前走は番手から途中でハナに立つと、そのまま3馬身差突き放して快勝と、近2戦は芝・障害ともに前目で強い競馬を展開。安定したスタート、二の脚、スピードの持続力と勝負根性はかなりのものです。芝と障害の二刀流というかたちで進むのか。この一戦次第で次走も変わってくる可能性が高いだけに、注目がしておきたい一戦です。