今や大のギャンブル好き芸人として広く知られている生粋のギャンブラー・粗品。先週の中京記念は本命馬に挙げたルージュスティリアが3着に入線し、相手に選んだ5頭のうち2頭が馬券に絡み、選出した馬から1~3着馬が出たのは立派も、惜しくも的中とはならなかった。
その前の函館記念も的中こそならなかったものの、1・3着馬を当て、その前の七夕賞は本命セイウンハーデスが見事1着と、難解な夏競馬も比較的高い精度の予想を展開している。
夏の新潟競馬の風物詩「アイビスSD」も難解な電撃戦として知られるが、ここでも引き続き好走馬を引き当てることができるのか。
昨年の予想を見ると、1番人気のヴェントヴォーチェ、2番人気のシンシティを中心視し、これに穴馬3頭を組んだ3連複で勝負。結果ヴェントヴォーチェは9着に沈み、見事逆神ぶりを発揮した。
昨年のこの時期は「適当な予想」が逆に良い線をつくという結果が続き、アイビスSDにおいても「1・2番人気だから買う」という適当予想を展開した。今年も適当予想のスタイルで行くかは不明だが、アイビスSDは過去10年で1番人気が連対率90%と非常に高い好走率をマークしており、1番人気馬を中心視する可能性は今年もあるだろう。
今年の1番人気の最有力候補は、ニュージーランドT勝ちの実績が光るジャングロだ。
実績的には最上位で、1200m戦もオープン2勝と、スピード能力は高い。何と言っても1年以上も実戦から離れている点が最大の不安材料となるが、今回のメンバーはかなり格下だ。本来同馬が持っている実力さえ発揮できれば、あっさり快勝できるレベルと言えよう。
ただ、今回は特殊な“千直”競馬で、枠に大きく左右されるところもあるレース。3枠6番と枠としては微妙な位置に入っただけに、信頼しすぎるのは危険にも思える。このあたりの不安要素を度外視した適当予想を今年も展開するなら、深く考えずに今年も素直に1番人気のジャングロから勝負するということもあり得るか。
枠で買うなら一番魅力的なのは8枠17番のシンシティだろう。こちらもテンの速さは上位の馬で、昨年粗品が有力視した2頭のうちの1頭でもあり、昨年のアイビスSDは2着に好走している。昨年選んで2着に好走した馬ということで、今年も馬券に組み込んでくる可能性は高そうだ。
1番人気のジャングロ、昨年有力視したシンシティ。この2頭を粗品が購入するかどうかは分からないが、昨今の好調ぶりで一時的に彼の“呪い”が解けているなら、今回は粗品の予想にノッてみるもの手かもしれない。